2015年 12月 02日
かぶ奮戦記 窓空きは解消されるもの。 |
2015年12月2日(水)
いま東証1部のトプコン(精密機器業7732)に注目している。
このチャートをみて大きな窓空きにすぐ目が行った。チャートの習性上、他に特に悪い材料がなければ、一定時間をもって必ずと言っていいほどその窓空きを解消してくるものである。すなわち穴埋めに来る。調べてみると今年の7月31日の終値2785円を最後に翌8月3日に一気に500円の下げで始まり、ここで日足で十字線が出て分岐点を現し、あとは怖いほどに一気に下降線を辿った。そして9月29日に最安値1500円まで落ちて底を打った。1か月半近く様子見したが、9月27日の週足で底値圏での十字線を出し、上昇気流に切り替わったと見る。あとは11月11日に1900円台、19日に2000円台を回復してきた。そして先月末に2200円近くまで一気に駆け上がる気配を見せたが、さすがに急ぎすぎでここで一旦戻す場面だろう。でも日足ではすでに20日にゴールデンクロスを達成しており、今週末で恐らく週足で26週線2146円を突き破ってくるだろう。いよいよ今週が最大の買い場であると思う。
トプコンは東芝系測量機器メーカーで、ITシステムで世界的。技術力に定評があり眼科医療器等を手掛ける。今年7月の終わりに突如、東芝が組織的に利益操作を行った報道がなされた。これを見て恐らくトプコンも嫌気され売られ過ぎたのだろう。
続いて東芝が利益捻出のため保有のトプコン株をすべて売却する記事が8月31日に出され、その金額が430億~490億円と出た。これも大きく影響した。それを受け、9月16日には米キャピタルがトプコン株を10%強に買い増しするなど、しばらく激震が続いた。ちょうどその時期が株価低迷の時期でもあった。そして11月に入り落ち着きを見せ、6日には「トプコン、独の眼科電子カルテ開発会社イファシステムズにTOB27億円で」が報道された。イファシステムズは眼科医療向け電子カルテを世界展開する数少ない企業で、子会社化によりOCTと電子カルテによる医療ITシステムを世界で提供することを狙う会社。(このあたりは専門家の力さんが詳しいのだろうが・・・)さらに17日に「トプコン、インフラ関連好調」との好材料も報道され、投資家は強気に転じたと見る。
平成27年3月決算は売上高1285億円(+10%)、経常利益149億円(+32%)、当期純利益8670百万円(+45%)、一株当たり純利益80.27円、自己資本比率44.3%(+12%)・・・と申し分ない実績を挙げている。
さらに平成28年3月期決算見込みは売上高1430億円(+11%)、経常利益175億円(+17%)、当期純利益10800百万円(+25%)、一株当たり純利益100.0円を予想しており増収増益にあるのも大きな下支えだ。さらに現状PER20.7倍も、同業種のニコンやオリンパスの29倍ということもあるのでまだ伸びしろは十分にあるとみる。ただPBRが少し高いのが気にはかかるが。
また30%以上東芝が保有していた株はすべて売却され、現在は国内の金融機関が約30%、外国法人などが約48%を所有する。筆頭株主は預かり資産世界2位のアメリカ大手金融機関のSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY の9.55%。
トプコンは主業の眼科医療分野で眼球内の篩状板(しじょうばん)の厚みを測定することに成功して緑内障の新しい診断基準の可能性が生まれるとか、他にも土木作業で使う世界最高精度の角度測定機器の開発、IT農業の強化のためシステムメーカーのNORAC社を買収したり、次期世界遺産の候補となる日本の文化遺産のデジタル化プロジェクトに当社のスキャン技術が生かされるとか、3DレーザースキャナーGLS-2000 短距離・中距離・長距離の3機種ラインアップ化で、多様化する3次元データ取得の業務に対応できるとか・・・・好材料には事欠かない。
そうした色んな見方が出来るが、僕はやはりこのチャートがこの会社の株価の先々をすべて暗示してくれているように思う。良い会社は投資家を裏切らない。窓空きが解消されるということは、とりあえず2650円程度までは戻すという意味である。週単位で出来高が1千万株以上に膨らんで来たら、希望も膨らんでくる。ちなみに今日前場での最安値は2059円である。2100円以下で買いである。
2080円で1000株買った、果報は寝て待てである。
以上、すべて私めの素人判断であるので安易に乗らないように・・・
追記:
2016年2月1日(月)
本日ストップ安。株価は急降下、先週末の1681円から、一時は400円安の1281円の値幅制限いっぱいまで落ちた。先週29日発表の決算修正見込みが大幅減益になって嫌気されたもの。それにしても最近まで強気の好決算を流布しておいて、掌を返したように、しかも大幅な狂い。東芝が持ち株全額売却して昨年来から激しい動きにあるが、それをいかにも動揺を少なく抑えて、軟着陸させるための緩和策のような、そのための業績好調の報道ではなかったかとうがった見方もしてしまう。ここまでくるとちょっと悪質である。
平成28年3月期通期連結業績予想値の修正に関するお知らせ
前回発表予想(A) 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 1株当たり当期純利益
(平成27年10月30日 発表) 143,000 19,000 17,500 10,800 99円99銭
今回修正予想(B) 133,000 12,500 11,000 6,000 55円55銭
増減額(B-A) △10,000 △6,500 △6,500 △4,800 △44円44銭
増減率(%) △7.0% △34.2% △37.1% △44.4% △44.4%
修正の理由
当社の足許の状況は、スマートインフラ・カンパニーにおいてはアジア地域での回復が見られ始めたものの主に日本での公共事業の一時的鈍化等によりトータルステーションの販売が減少し、売上・利益が減少しております。ポジショニング・カンパニーにおいては、IT農業分野でのM&Aを実施し、当社の強みであるGPS精密計測技術との融合によるトータルソリューション力強化の基礎を築きつつありますが、IT農業市場の停滞の継続により投資効果がまだ現れていない状況であり、利益面に影響が出ております。資源価格の下落に伴う中国や新興国の景気減速や、地政学リスクの高まりによる中東地域の市況の悪化、さらにはそれらの影響で日本含め世界経済全体が減速基調になっている中、当社としても戦略的新製品の開発や、米欧拠点での人員整理を始めとした経費削減等に取組んでおりますが、今年度の通期業績としては前回予想を下回る見込みとなり、上記の通り業績予想の修正を行うことと致しました。
いま東証1部のトプコン(精密機器業7732)に注目している。
このチャートをみて大きな窓空きにすぐ目が行った。チャートの習性上、他に特に悪い材料がなければ、一定時間をもって必ずと言っていいほどその窓空きを解消してくるものである。すなわち穴埋めに来る。調べてみると今年の7月31日の終値2785円を最後に翌8月3日に一気に500円の下げで始まり、ここで日足で十字線が出て分岐点を現し、あとは怖いほどに一気に下降線を辿った。そして9月29日に最安値1500円まで落ちて底を打った。1か月半近く様子見したが、9月27日の週足で底値圏での十字線を出し、上昇気流に切り替わったと見る。あとは11月11日に1900円台、19日に2000円台を回復してきた。そして先月末に2200円近くまで一気に駆け上がる気配を見せたが、さすがに急ぎすぎでここで一旦戻す場面だろう。でも日足ではすでに20日にゴールデンクロスを達成しており、今週末で恐らく週足で26週線2146円を突き破ってくるだろう。いよいよ今週が最大の買い場であると思う。
トプコンは東芝系測量機器メーカーで、ITシステムで世界的。技術力に定評があり眼科医療器等を手掛ける。今年7月の終わりに突如、東芝が組織的に利益操作を行った報道がなされた。これを見て恐らくトプコンも嫌気され売られ過ぎたのだろう。
続いて東芝が利益捻出のため保有のトプコン株をすべて売却する記事が8月31日に出され、その金額が430億~490億円と出た。これも大きく影響した。それを受け、9月16日には米キャピタルがトプコン株を10%強に買い増しするなど、しばらく激震が続いた。ちょうどその時期が株価低迷の時期でもあった。そして11月に入り落ち着きを見せ、6日には「トプコン、独の眼科電子カルテ開発会社イファシステムズにTOB27億円で」が報道された。イファシステムズは眼科医療向け電子カルテを世界展開する数少ない企業で、子会社化によりOCTと電子カルテによる医療ITシステムを世界で提供することを狙う会社。(このあたりは専門家の力さんが詳しいのだろうが・・・)さらに17日に「トプコン、インフラ関連好調」との好材料も報道され、投資家は強気に転じたと見る。
平成27年3月決算は売上高1285億円(+10%)、経常利益149億円(+32%)、当期純利益8670百万円(+45%)、一株当たり純利益80.27円、自己資本比率44.3%(+12%)・・・と申し分ない実績を挙げている。
さらに平成28年3月期決算見込みは売上高1430億円(+11%)、経常利益175億円(+17%)、当期純利益10800百万円(+25%)、一株当たり純利益100.0円を予想しており増収増益にあるのも大きな下支えだ。さらに現状PER20.7倍も、同業種のニコンやオリンパスの29倍ということもあるのでまだ伸びしろは十分にあるとみる。ただPBRが少し高いのが気にはかかるが。
また30%以上東芝が保有していた株はすべて売却され、現在は国内の金融機関が約30%、外国法人などが約48%を所有する。筆頭株主は預かり資産世界2位のアメリカ大手金融機関のSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY の9.55%。
トプコンは主業の眼科医療分野で眼球内の篩状板(しじょうばん)の厚みを測定することに成功して緑内障の新しい診断基準の可能性が生まれるとか、他にも土木作業で使う世界最高精度の角度測定機器の開発、IT農業の強化のためシステムメーカーのNORAC社を買収したり、次期世界遺産の候補となる日本の文化遺産のデジタル化プロジェクトに当社のスキャン技術が生かされるとか、3DレーザースキャナーGLS-2000 短距離・中距離・長距離の3機種ラインアップ化で、多様化する3次元データ取得の業務に対応できるとか・・・・好材料には事欠かない。
そうした色んな見方が出来るが、僕はやはりこのチャートがこの会社の株価の先々をすべて暗示してくれているように思う。良い会社は投資家を裏切らない。窓空きが解消されるということは、とりあえず2650円程度までは戻すという意味である。週単位で出来高が1千万株以上に膨らんで来たら、希望も膨らんでくる。ちなみに今日前場での最安値は2059円である。2100円以下で買いである。
2080円で1000株買った、果報は寝て待てである。
以上、すべて私めの素人判断であるので安易に乗らないように・・・
追記:
2016年2月1日(月)
本日ストップ安。株価は急降下、先週末の1681円から、一時は400円安の1281円の値幅制限いっぱいまで落ちた。先週29日発表の決算修正見込みが大幅減益になって嫌気されたもの。それにしても最近まで強気の好決算を流布しておいて、掌を返したように、しかも大幅な狂い。東芝が持ち株全額売却して昨年来から激しい動きにあるが、それをいかにも動揺を少なく抑えて、軟着陸させるための緩和策のような、そのための業績好調の報道ではなかったかとうがった見方もしてしまう。ここまでくるとちょっと悪質である。
平成28年3月期通期連結業績予想値の修正に関するお知らせ
前回発表予想(A) 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 1株当たり当期純利益
(平成27年10月30日 発表) 143,000 19,000 17,500 10,800 99円99銭
今回修正予想(B) 133,000 12,500 11,000 6,000 55円55銭
増減額(B-A) △10,000 △6,500 △6,500 △4,800 △44円44銭
増減率(%) △7.0% △34.2% △37.1% △44.4% △44.4%
修正の理由
当社の足許の状況は、スマートインフラ・カンパニーにおいてはアジア地域での回復が見られ始めたものの主に日本での公共事業の一時的鈍化等によりトータルステーションの販売が減少し、売上・利益が減少しております。ポジショニング・カンパニーにおいては、IT農業分野でのM&Aを実施し、当社の強みであるGPS精密計測技術との融合によるトータルソリューション力強化の基礎を築きつつありますが、IT農業市場の停滞の継続により投資効果がまだ現れていない状況であり、利益面に影響が出ております。資源価格の下落に伴う中国や新興国の景気減速や、地政学リスクの高まりによる中東地域の市況の悪化、さらにはそれらの影響で日本含め世界経済全体が減速基調になっている中、当社としても戦略的新製品の開発や、米欧拠点での人員整理を始めとした経費削減等に取組んでおりますが、今年度の通期業績としては前回予想を下回る見込みとなり、上記の通り業績予想の修正を行うことと致しました。
by kirakuossan
| 2015-12-02 11:31
| 株
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