2015年 09月 08日
86歳って、まだまだ若い若い! |
2015年9月8日(火)
ベルナルト・ハイティンク
2008年以来、7年ぶりに京都に登場 !!
ハイティンクが得意とするブルックナー。今回はワーグナーへの敬意を示された作品であり、ワーグナー・チューバが美しい第2楽章を誇る第7番が演奏されます。京都ではなかなか聞くことの少ないブルックナー、そしてハイティンクを聴ける最後のチャンスとなるかもしれません。
これは京都コンサートホールの「自主公演ご案内」の一節。10月3日、当日演奏会に行く僕も正直そんな心境なのだが、この案内では、包み隠さずそのものズバリの表現。これにはハイティンク本人も苦笑いだろう。
ところでクラシック音楽界のなかで、ピアニストもそうだろうが、なぜか指揮者がもっとも長命な気がする。記憶にあるだけでも思いつくままに・・・
カール・ベーム (1894~1981)は随分お爺さんという印象があったが86歳、オットー・クレンペラー (1885~1973)にしたって88歳。晩年に花咲いたギュンター・ヴァント(1912~2002)、何度もTVで見たがこの人はさすがに超高齢と思ったら90歳だった。旧いところではアルトゥーロ・トスカニーニ (1867~1957)ピエール・モントゥー (1875~1964)がともに89歳だった。最後までダンディーなイメージだったカルロ・マリア・ジュリーニ (1914~2005)が逆に91歳にもなっていた。
次いでポール・パレー (1886~1979)やエイドリアン・ボールト (1889~1983)朝比奈隆(1908~2001)らが93歳。レオポルド・ストコフスキー (1882~1977)と、亡くなったのがまだ最近のように思うがジャン・フルネ (1913~2008)が95歳、さらにはあの名チェリストで晩年は指揮をしたパブロ・カザルス (1876~1973)がなんと96歳まで存命でいた。
ただこれらも幾つまで指揮台に立ったかということは別問題で、たとえばトスカニーニ は1954年4月、87歳のときカーネギー・ホールでNBC響と演奏会を行い、そこで「タンホイザー」序曲を演奏中に記憶障害により指揮を中断、引退を決意した。だから87歳まで現役であった。ヴァントは2000年の秋、88歳の高齢の身で北ドイツ放送交響楽団との再来日が実現した。そういった意味では亡くなる直前まで指揮を続けたのは朝比奈隆ではないだろうか。2001年10月24日の名古屋公演におけるチャイコフスキーの第5番が最後の舞台となり、演奏会後体の不調を訴えて、その年の12月29日に世を去った。実に93歳までタクトを握ったことになる。
それでは今も存命の長老指揮者を挙げてみると・・・
アントン・コッポラ (1917~98歳)ヘルムート・ヴィンシャーマン (1920~95歳)ルイ・フレモー (1921~94歳)スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(1923~91歳)ネヴィル・マリナー (1924~91歳)ジョルジュ・プレートル (1924~91歳)ピエール・ブーレーズ (1925~90歳)
アメリカ人指揮者の最長老コッポラはオペラを振り、アンジェラ・ゲオルギューとも共演した録音もあるが、片方で 『ゴッドファーザー PART III』などの映画音楽も監督した変わり種。ヴィンシャーマンは昨秋来日して大阪で大曲「マタイ受難曲」を指揮したはず。
またスクロヴァチェフスキ、マリナー、プレートル、ブーレーズなど大物指揮者もまだまだ現役であるのは心強い。それからしてもベルナルト・ハイティンク(1929~)の86歳って、まだまだ若い若い!
ベルナルト・ハイティンク
2008年以来、7年ぶりに京都に登場 !!
ハイティンクが得意とするブルックナー。今回はワーグナーへの敬意を示された作品であり、ワーグナー・チューバが美しい第2楽章を誇る第7番が演奏されます。京都ではなかなか聞くことの少ないブルックナー、そしてハイティンクを聴ける最後のチャンスとなるかもしれません。
これは京都コンサートホールの「自主公演ご案内」の一節。10月3日、当日演奏会に行く僕も正直そんな心境なのだが、この案内では、包み隠さずそのものズバリの表現。これにはハイティンク本人も苦笑いだろう。
ところでクラシック音楽界のなかで、ピアニストもそうだろうが、なぜか指揮者がもっとも長命な気がする。記憶にあるだけでも思いつくままに・・・
カール・ベーム (1894~1981)は随分お爺さんという印象があったが86歳、オットー・クレンペラー (1885~1973)にしたって88歳。晩年に花咲いたギュンター・ヴァント(1912~2002)、何度もTVで見たがこの人はさすがに超高齢と思ったら90歳だった。旧いところではアルトゥーロ・トスカニーニ (1867~1957)ピエール・モントゥー (1875~1964)がともに89歳だった。最後までダンディーなイメージだったカルロ・マリア・ジュリーニ (1914~2005)が逆に91歳にもなっていた。
次いでポール・パレー (1886~1979)やエイドリアン・ボールト (1889~1983)朝比奈隆(1908~2001)らが93歳。レオポルド・ストコフスキー (1882~1977)と、亡くなったのがまだ最近のように思うがジャン・フルネ (1913~2008)が95歳、さらにはあの名チェリストで晩年は指揮をしたパブロ・カザルス (1876~1973)がなんと96歳まで存命でいた。
ただこれらも幾つまで指揮台に立ったかということは別問題で、たとえばトスカニーニ は1954年4月、87歳のときカーネギー・ホールでNBC響と演奏会を行い、そこで「タンホイザー」序曲を演奏中に記憶障害により指揮を中断、引退を決意した。だから87歳まで現役であった。ヴァントは2000年の秋、88歳の高齢の身で北ドイツ放送交響楽団との再来日が実現した。そういった意味では亡くなる直前まで指揮を続けたのは朝比奈隆ではないだろうか。2001年10月24日の名古屋公演におけるチャイコフスキーの第5番が最後の舞台となり、演奏会後体の不調を訴えて、その年の12月29日に世を去った。実に93歳までタクトを握ったことになる。
それでは今も存命の長老指揮者を挙げてみると・・・
アントン・コッポラ (1917~98歳)ヘルムート・ヴィンシャーマン (1920~95歳)ルイ・フレモー (1921~94歳)スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(1923~91歳)ネヴィル・マリナー (1924~91歳)ジョルジュ・プレートル (1924~91歳)ピエール・ブーレーズ (1925~90歳)
アメリカ人指揮者の最長老コッポラはオペラを振り、アンジェラ・ゲオルギューとも共演した録音もあるが、片方で 『ゴッドファーザー PART III』などの映画音楽も監督した変わり種。ヴィンシャーマンは昨秋来日して大阪で大曲「マタイ受難曲」を指揮したはず。
またスクロヴァチェフスキ、マリナー、プレートル、ブーレーズなど大物指揮者もまだまだ現役であるのは心強い。それからしてもベルナルト・ハイティンク(1929~)の86歳って、まだまだ若い若い!
by kirakuossan
| 2015-09-08 07:39
| クラシック
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