2015年 08月 26日
2016年オーケストラ来日公演 |
2015年8月26日(水)
今年もそんな時期になってきた。来年はどんな演奏家たちが来日するのだろう?
『音楽の友』最新号の「来日演奏家カレンダー」を参考に毎年のように月を追ってチェックしてみたい。先ずは速報ベースで・・・
【1月】
年初早々から魅力あるオーケストラがやって来る。シカゴ交響楽団、それにプラハ交響楽団だ。シカゴはリッカルド・ムーティ、プラハがピエタリ・インキネンと、新旧の魅力ある指揮者との組み合わせだ。
シカゴ交響楽団は、18日、19日と東京文化会館でベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」とマーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」、それにプロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調「古典的交響曲」、チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調などが予定されている。残念ながら今のところ関西公演は未定である。
プラハ交響楽団は、日本フィルの首席客演指揮者であるピエタリ・インキネンが来月同楽団の首席に就くが、イギリス好演に次いで2回目の海外公演となる。この新鮮な組み合わせの演奏会は東京に先駆けて9日(土) 兵庫県立芸術文化センターで聴けそうだ。
さらに年初には立て続けにウィーンのオケがやって来る。1月にはウィーン・フォルクスオーパー交響楽団(指揮:グイド・マンクージ)ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(指揮:ヨハネス・ヴィルトナー)ほかにウィーン・サロン・オーケストラ、ウィンナー・ワルツ・オーケストラ、そして2月には最近おなじみのウィーン放送交響楽団(指揮:コルネリウス・マイスター)といった具合だ。
【2月】
2月の目玉は何といってもダニエル・バレンボイム率いるシュターツ・カペレ・ベルリン。<東芝グランドコンサート35周年特別企画>と銘打って、東京で9日から「ブルックナー全交響曲ツィクルス」を9回に分けて行う。そして加えてモーツァルトの後期のピアノ協奏曲も自らのピアノで披露するといった贅沢な演奏会だ。ファンにとっては堪らない演奏会となるであろう。これまた東京公演で終始しそうだ。
古楽アンサンブルのベルリン・バロック・ゾリステンもやって来る。昨年2月にはいずみホールでフルートのエマニュエル・パユと共演したが、今度はオーボエのジョナサン・ケリーと神尾真由子が共演してJ.S.バッハのヴァイオリンとオーボエのための協奏曲などを聴かせる(サントリーホール)
もうひとつモスクワ国立交響楽団。11日ザ・シンフォニーホールでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番(ピアノ:ダニール・ハリトーノフ)と交響曲第5番をやる。19日にはまつもと市民芸術館で同じくチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番「悲愴」のプログラムだ。スケジュールが合えば、こちらの演奏会に出向くかもしれない。
【3月】
春一番にゲヴァントハウス管弦楽団が聖トーマス教会合唱団とやって来る。3年前にもこの組み合わせでザ・シンフォニーホールで「マタイ受難曲」をやった。今回は何をやるか、詳細はまだわからない。
ポーランド・シレジア・フィルハーモニア管弦楽団という聞き慣れないオケも来日する。1945年に設立され、すでに70年の歴史を誇り、過去にはオーマンディやストコフスキーも指揮台に立った。日本にも何度かきているらしい。今回の指揮者は音楽監督でもあるミロスウァフ・ブウァシュチックが随行するのだろう。
【4月】
今秋N響を振る予定にあるネヴィル・マリナーが来年は手兵アカデミー室内管弦楽団とともに来日する。彼も来年は92歳を迎える。
現役の最古参には間違いあるまい。アカデミー室内管弦楽団は自らが1959年に設立し78年まで首席を続けたが、現在に至るまで実質は彼のオーケストラである。マリナーの元気な指揮ぶりを見るのも最後かもしれない。
【5月】
来年の5月は豪華版だ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にフィラデルフィア管弦楽団、そしてロシアのサンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団の三大オケの来日だ。
ベルリン・フィルはサイモン・ラトルとやって来る。ベルリン・フィルとラトルの最後の雄姿が観られる。これは何としても聴いておく価値は大であろう。チケット購入が難しいかもしれない。スケジュールはすべて未定である。
フィラデルフィア管弦楽団も連続しての来日、いつも東京公演だけで残念だが、来年ももちろんヤニック・ネゼ=セガンが振る。これも詳細はまだわからない。
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団はユーリ・テミルカーノフ指揮、諏訪内晶子との共演だ。おそらくこれもチャイコフスキーになるのだろう。こちらは少し食傷気味ではある。
ほかに、ウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団が佐渡裕の指揮で来日する。これも共演者は人気ピアニストのアリス紗良・オットだ。彼女は本当に世界各地で引っ張りだこの超人気ピアニストである。このオーケストラは2009年以来、アンドレス・オロスコ=エストラーダが首席指揮者を務めている。彼は今秋フランクフルト放送響のタクトを振る。
もうひとつモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団が来る。モナコのモンテカルロに本拠を置くオーケスト、モンテカルロ歌劇場でのオペラ公演も行うことで知られ、1856年の設立というから、来年で160年ということになる。ここは実は山田和樹がこの春、首席に就任することが決まったばかりだ。
【6月~8月】
その山田和樹が指揮するバーミンガム市交響楽団が来日、この6月も豪華でフランス国立リヨン管弦楽団、それにベルリン交響楽団もやって来る。リヨンはレナード・スラットキン、ベルリンはリオール・シャンバダールが指揮台に立つ。
7月になると、スペイン国立管弦楽団(アントニオ・メンデス指揮)、翌8月にはアジア・フィルハーモニー管弦楽団がチョン・ミョンフンの指揮で来日する。アジア・フィルは2007年以降毎年のように来日しているが、今回は3年ぶりとなる。
【10月】
今年もウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は秋10月にやって来る。ズービン・メータが指揮をする。秋の音楽シーズンたけなわ、9月はないが10月に目白押しだ。バンベルグ交響楽団がヘルベルト・ブロムシュテットの指揮で、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団がゾルタン・コチシュと、さらに小林研一郎も加わる予定にある。コンセール・スピリテュエルがエルヴェ・ニケの指揮で、またドレスデン国立歌劇場の室内管弦楽団もやって来る。指揮者はヘルムート・ブラニーである。そしてもうひとつプラハ国立歌劇場管弦楽団も来日・・・
【11月~12月】
年も押し迫って来る11月も凄いことになっている。バイエルン放送交響楽団(マリス・ヤンソンス指揮)、パリ管弦楽団(ダニエル・ハーディング指揮)、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団(パーヴォ・ヤルヴィ指揮)、そして注目をしているのが好きなマイケル・ティルソン・トーマスが指揮するサンフランシスコ交響楽団の来日だ。これは東京でも聴きに行くつもり。まだある、キエフ国立交響楽団、エルサレム交響楽団(ドミトリー・ヤブロンスキー)、マーラー・チェンバー・オーケストラの公演まである。果たしてどれを聴きに行くのがよいか、もう今から迷ってしまう。詳細が決まれば、さらにその願望は募り、更に迷いに迷うことであろう。来年はアメリカの優れたオーケストラが3つやって来る(シカゴ響、フィラデルフィア管、サンフランシスコ響)、僕にとってはアメリカイヤーになるかもしれない。来年も大いに楽しみである。
今年もそんな時期になってきた。来年はどんな演奏家たちが来日するのだろう?
『音楽の友』最新号の「来日演奏家カレンダー」を参考に毎年のように月を追ってチェックしてみたい。先ずは速報ベースで・・・
【1月】
シカゴ交響楽団は、18日、19日と東京文化会館でベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」とマーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」、それにプロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調「古典的交響曲」、チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調などが予定されている。残念ながら今のところ関西公演は未定である。
プラハ交響楽団は、日本フィルの首席客演指揮者であるピエタリ・インキネンが来月同楽団の首席に就くが、イギリス好演に次いで2回目の海外公演となる。この新鮮な組み合わせの演奏会は東京に先駆けて9日(土) 兵庫県立芸術文化センターで聴けそうだ。
さらに年初には立て続けにウィーンのオケがやって来る。1月にはウィーン・フォルクスオーパー交響楽団(指揮:グイド・マンクージ)ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(指揮:ヨハネス・ヴィルトナー)ほかにウィーン・サロン・オーケストラ、ウィンナー・ワルツ・オーケストラ、そして2月には最近おなじみのウィーン放送交響楽団(指揮:コルネリウス・マイスター)といった具合だ。
【2月】
2月の目玉は何といってもダニエル・バレンボイム率いるシュターツ・カペレ・ベルリン。<東芝グランドコンサート35周年特別企画>と銘打って、東京で9日から「ブルックナー全交響曲ツィクルス」を9回に分けて行う。そして加えてモーツァルトの後期のピアノ協奏曲も自らのピアノで披露するといった贅沢な演奏会だ。ファンにとっては堪らない演奏会となるであろう。これまた東京公演で終始しそうだ。
古楽アンサンブルのベルリン・バロック・ゾリステンもやって来る。昨年2月にはいずみホールでフルートのエマニュエル・パユと共演したが、今度はオーボエのジョナサン・ケリーと神尾真由子が共演してJ.S.バッハのヴァイオリンとオーボエのための協奏曲などを聴かせる(サントリーホール)
もうひとつモスクワ国立交響楽団。11日ザ・シンフォニーホールでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番(ピアノ:ダニール・ハリトーノフ)と交響曲第5番をやる。19日にはまつもと市民芸術館で同じくチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番「悲愴」のプログラムだ。スケジュールが合えば、こちらの演奏会に出向くかもしれない。
【3月】
春一番にゲヴァントハウス管弦楽団が聖トーマス教会合唱団とやって来る。3年前にもこの組み合わせでザ・シンフォニーホールで「マタイ受難曲」をやった。今回は何をやるか、詳細はまだわからない。
ポーランド・シレジア・フィルハーモニア管弦楽団という聞き慣れないオケも来日する。1945年に設立され、すでに70年の歴史を誇り、過去にはオーマンディやストコフスキーも指揮台に立った。日本にも何度かきているらしい。今回の指揮者は音楽監督でもあるミロスウァフ・ブウァシュチックが随行するのだろう。
【4月】
今秋N響を振る予定にあるネヴィル・マリナーが来年は手兵アカデミー室内管弦楽団とともに来日する。彼も来年は92歳を迎える。
現役の最古参には間違いあるまい。アカデミー室内管弦楽団は自らが1959年に設立し78年まで首席を続けたが、現在に至るまで実質は彼のオーケストラである。マリナーの元気な指揮ぶりを見るのも最後かもしれない。
【5月】
ベルリン・フィルはサイモン・ラトルとやって来る。ベルリン・フィルとラトルの最後の雄姿が観られる。これは何としても聴いておく価値は大であろう。チケット購入が難しいかもしれない。スケジュールはすべて未定である。
フィラデルフィア管弦楽団も連続しての来日、いつも東京公演だけで残念だが、来年ももちろんヤニック・ネゼ=セガンが振る。これも詳細はまだわからない。
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団はユーリ・テミルカーノフ指揮、諏訪内晶子との共演だ。おそらくこれもチャイコフスキーになるのだろう。こちらは少し食傷気味ではある。
ほかに、ウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団が佐渡裕の指揮で来日する。これも共演者は人気ピアニストのアリス紗良・オットだ。彼女は本当に世界各地で引っ張りだこの超人気ピアニストである。このオーケストラは2009年以来、アンドレス・オロスコ=エストラーダが首席指揮者を務めている。彼は今秋フランクフルト放送響のタクトを振る。
もうひとつモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団が来る。モナコのモンテカルロに本拠を置くオーケスト、モンテカルロ歌劇場でのオペラ公演も行うことで知られ、1856年の設立というから、来年で160年ということになる。ここは実は山田和樹がこの春、首席に就任することが決まったばかりだ。
【6月~8月】
その山田和樹が指揮するバーミンガム市交響楽団が来日、この6月も豪華でフランス国立リヨン管弦楽団、それにベルリン交響楽団もやって来る。リヨンはレナード・スラットキン、ベルリンはリオール・シャンバダールが指揮台に立つ。
7月になると、スペイン国立管弦楽団(アントニオ・メンデス指揮)、翌8月にはアジア・フィルハーモニー管弦楽団がチョン・ミョンフンの指揮で来日する。アジア・フィルは2007年以降毎年のように来日しているが、今回は3年ぶりとなる。
【10月】
今年もウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は秋10月にやって来る。ズービン・メータが指揮をする。秋の音楽シーズンたけなわ、9月はないが10月に目白押しだ。バンベルグ交響楽団がヘルベルト・ブロムシュテットの指揮で、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団がゾルタン・コチシュと、さらに小林研一郎も加わる予定にある。コンセール・スピリテュエルがエルヴェ・ニケの指揮で、またドレスデン国立歌劇場の室内管弦楽団もやって来る。指揮者はヘルムート・ブラニーである。そしてもうひとつプラハ国立歌劇場管弦楽団も来日・・・
【11月~12月】
年も押し迫って来る11月も凄いことになっている。バイエルン放送交響楽団(マリス・ヤンソンス指揮)、パリ管弦楽団(ダニエル・ハーディング指揮)、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団(パーヴォ・ヤルヴィ指揮)、そして注目をしているのが好きなマイケル・ティルソン・トーマスが指揮するサンフランシスコ交響楽団の来日だ。これは東京でも聴きに行くつもり。まだある、キエフ国立交響楽団、エルサレム交響楽団(ドミトリー・ヤブロンスキー)、マーラー・チェンバー・オーケストラの公演まである。果たしてどれを聴きに行くのがよいか、もう今から迷ってしまう。詳細が決まれば、さらにその願望は募り、更に迷いに迷うことであろう。来年はアメリカの優れたオーケストラが3つやって来る(シカゴ響、フィラデルフィア管、サンフランシスコ響)、僕にとってはアメリカイヤーになるかもしれない。来年も大いに楽しみである。
by kirakuossan
| 2015-08-26 06:40
| クラシック
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