2015年 06月 18日
大作曲家たちの遺作 |
2015年6月18日(木)
偉大な作曲家の「遺作」はさまざまである。
ベートーヴェンのように最後の最後まで自らを追い込み苦しみぬいた人。
その意味ではブルックナーやマーラーも同様かもしれない。
31歳で亡くなったシューベルトは素敵な愛らしいピアノ・ソナタを書いた、間近に迫った死をまったく予期しないかのように。
多くの作曲家は最後に宗教音楽を書いた。モーツァルトがそうだし、ハイドンもミサ曲を最後に書いた。「ハルモニー・ミサ」これがなかなかよいのである。
そしてそうグリーグも4つの詩篇を遺した。
一方で、44歳で隠居したロッシーニのようにその後32年間も美食家として人生を二回楽しんだ異色の作曲家もいる。でもそんなロッシーニも亡くなる5年前には神妙に「小荘厳ミサ曲」を一曲書き残している。
なかには「遺作」がその人にとっての最高傑作であった人がいる。チャイコフスキーである。
「悲愴」を生んだ彼が一番幸せだったかもしれない。
生涯を通して音楽に捧げ、死の直前まで天職を全うしたのだから・・・
George Frideric Handel (1685-1759)
1751
オラトリオ「イェフタ」 HWV 70
Franz Joseph Haydn (1732-1809)
1802
ミサ曲第12番 変ロ長調 「ハルモニー・ミサ」 Hob.XXII:14
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
1791
レクイエム ニ短調 K. 626
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
1826
弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op. 135
Gioachino Rossini (1792-1868)
1863
小荘厳ミサ曲(1863年室内楽版)
Franz Schubert (1797-1828)
1828
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960
Felix Mendelssohn (1809-1847)
1847
弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 Op. 80
Anton Bruckner (1824-1896)
1894
交響曲第9番 ニ短調 WAB 109 <未完>
Johannes Brahms (1833-1897)
1896
11のコラール 前奏曲 Op. 122
Camille Saint-Saens (1835-1921)
1921
ファゴット・ソナタ イ長調 Op. 168
Pyotr Tchaikovsky (1840-1893)
1893
交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op. 74
Antonin Dvorak (1841-1904)
1903
歌劇「アルミダ」 Op. 115
Edvard Grieg (1843-1907)
1906
4つの詩篇 Op. 74
Gabriel Faure (1845-1924)
1924
弦楽四重奏曲 ホ短調 Op. 121
Gustav Mahler (1860-1911)
1910
交響曲第10番 嬰ヘ短調<未完>
Dmitry Shostakovich (1906-1975)
1975
ヴィオラ・ソナタ Op. 147
彼らの二十歳の作品と聴き比べてみるのも面白い。
偉大な作曲家の「遺作」はさまざまである。
ベートーヴェンのように最後の最後まで自らを追い込み苦しみぬいた人。
その意味ではブルックナーやマーラーも同様かもしれない。
31歳で亡くなったシューベルトは素敵な愛らしいピアノ・ソナタを書いた、間近に迫った死をまったく予期しないかのように。
多くの作曲家は最後に宗教音楽を書いた。モーツァルトがそうだし、ハイドンもミサ曲を最後に書いた。「ハルモニー・ミサ」これがなかなかよいのである。
そしてそうグリーグも4つの詩篇を遺した。
一方で、44歳で隠居したロッシーニのようにその後32年間も美食家として人生を二回楽しんだ異色の作曲家もいる。でもそんなロッシーニも亡くなる5年前には神妙に「小荘厳ミサ曲」を一曲書き残している。
なかには「遺作」がその人にとっての最高傑作であった人がいる。チャイコフスキーである。
「悲愴」を生んだ彼が一番幸せだったかもしれない。
生涯を通して音楽に捧げ、死の直前まで天職を全うしたのだから・・・
George Frideric Handel (1685-1759)
1751
オラトリオ「イェフタ」 HWV 70
Franz Joseph Haydn (1732-1809)
1802
ミサ曲第12番 変ロ長調 「ハルモニー・ミサ」 Hob.XXII:14
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
1791
レクイエム ニ短調 K. 626
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
1826
弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op. 135
Gioachino Rossini (1792-1868)
1863
小荘厳ミサ曲(1863年室内楽版)
Franz Schubert (1797-1828)
1828
ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960
Felix Mendelssohn (1809-1847)
1847
弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 Op. 80
Anton Bruckner (1824-1896)
1894
交響曲第9番 ニ短調 WAB 109 <未完>
Johannes Brahms (1833-1897)
1896
11のコラール 前奏曲 Op. 122
Camille Saint-Saens (1835-1921)
1921
ファゴット・ソナタ イ長調 Op. 168
Pyotr Tchaikovsky (1840-1893)
1893
交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op. 74
Antonin Dvorak (1841-1904)
1903
歌劇「アルミダ」 Op. 115
Edvard Grieg (1843-1907)
1906
4つの詩篇 Op. 74
Gabriel Faure (1845-1924)
1924
弦楽四重奏曲 ホ短調 Op. 121
Gustav Mahler (1860-1911)
1910
交響曲第10番 嬰ヘ短調<未完>
Dmitry Shostakovich (1906-1975)
1975
ヴィオラ・ソナタ Op. 147
彼らの二十歳の作品と聴き比べてみるのも面白い。
by kirakuossan
| 2015-06-18 08:00
| クラシック
|
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