2015年 06月 02日
シドニー響の実力 |
2015年6月2日(火)
昨日から、ネット放送のYonr Classical でシドニー交響楽団演奏会の模様を流している。聴いて驚いたが、このオーケストラも今まで思い込みで二流オケと決めつけていたが、なかなかどうして水準の高い演奏を聴かせるではないか。演目も偶然ながら、チャイコフスキーの第5番だ。第二楽章の例の弦の下支えでホルンからオーボエへ移る美しい主題部が魅力的な音色を響かせ、先日のチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラの演奏をそっくり思い出させた。実は先日の5番の生演奏を聴いた後、マイライブラリーから同曲のディスクを引っ張り出して何枚か聴いてみたが、どれも演奏会ほどの感動は得られなかった。そこへ偶然このネット放送のテープを耳にして、再度感動を新たにしたのだ。
June 1, 2015
TCHAIKOVSKY
Symphony No. 5, Op. 64
Thomas Sondergard - Conductor
Sydney Symphony Orchestra
シドニー交響楽団は1932年にオーストラリア放送協会が放送のために少数の音楽家を集め、臨時結成させたのが始まりで、2年後、アイルランドの指揮者ハミルトン・ハーティが来濠したのをきっかけにオーストラリアにも本格的なオーケストラを作ろうといった気運が高まり、誕生した。もとは放送局のオケでスタートしたということはモスクワ放送交響楽団と類似している。戦時中はアンタル・ドラティやトマス・ビーチャムも指揮台に立ったが、歴代首席指揮者の顔ぶれを見るとその強い意気込みが解る。
始めユージン・グーセンス(1947-1956)、ニコライ・マルコ(1957-1961)の大物らが就き、続いてモーシェ・アツモン(1967-1971)、ウィレム・ヴァン・オッテルロー(1971-1978)、ルイ・フレモー(1979-1982)、チャールズ・マッケラス(1982-1985)らが続いた。近年ではエド・デ・ワールト(1993-2003)、ジャンルイジ・ジェルメッティ(2004-2008)、ヴラディーミル・アシュケナージ(2009-2012)が就いてきた。現在の首席は2012年からデイヴィッド・ロバートソンである。これらの知名度のある指揮者の顔ぶれを眺めてみると、このオーケストラがかなりの実力を保有していてもなんら不思議ではないことに改めて気づくのである。
ここでの演奏の指揮者はイギリスのBBCウェールズ交響楽団の首席 トマス・セナゴー。初耳だが1969年デンマーク生まれの若手指揮者だ。イギリスを中心に活動しているが、旋律主体の、聴いていて素直な流れで解りやすい演奏をする。
HMV(His Master's Voice)ではないが、軽井沢大賀ホール近くの路上で、運転席で主人の帰りを待っておったワン君を題材に、早速、トマス・セナゴー指揮シドニー交響楽団のチャイコフスキ第5番を制作してみた。音質はNMLより良好、通常のCDに負けないほどのクリアさである。
昨日から、ネット放送のYonr Classical でシドニー交響楽団演奏会の模様を流している。聴いて驚いたが、このオーケストラも今まで思い込みで二流オケと決めつけていたが、なかなかどうして水準の高い演奏を聴かせるではないか。演目も偶然ながら、チャイコフスキーの第5番だ。第二楽章の例の弦の下支えでホルンからオーボエへ移る美しい主題部が魅力的な音色を響かせ、先日のチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラの演奏をそっくり思い出させた。実は先日の5番の生演奏を聴いた後、マイライブラリーから同曲のディスクを引っ張り出して何枚か聴いてみたが、どれも演奏会ほどの感動は得られなかった。そこへ偶然このネット放送のテープを耳にして、再度感動を新たにしたのだ。
June 1, 2015
TCHAIKOVSKY
Symphony No. 5, Op. 64
Thomas Sondergard - Conductor
Sydney Symphony Orchestra
シドニー交響楽団は1932年にオーストラリア放送協会が放送のために少数の音楽家を集め、臨時結成させたのが始まりで、2年後、アイルランドの指揮者ハミルトン・ハーティが来濠したのをきっかけにオーストラリアにも本格的なオーケストラを作ろうといった気運が高まり、誕生した。もとは放送局のオケでスタートしたということはモスクワ放送交響楽団と類似している。戦時中はアンタル・ドラティやトマス・ビーチャムも指揮台に立ったが、歴代首席指揮者の顔ぶれを見るとその強い意気込みが解る。
始めユージン・グーセンス(1947-1956)、ニコライ・マルコ(1957-1961)の大物らが就き、続いてモーシェ・アツモン(1967-1971)、ウィレム・ヴァン・オッテルロー(1971-1978)、ルイ・フレモー(1979-1982)、チャールズ・マッケラス(1982-1985)らが続いた。近年ではエド・デ・ワールト(1993-2003)、ジャンルイジ・ジェルメッティ(2004-2008)、ヴラディーミル・アシュケナージ(2009-2012)が就いてきた。現在の首席は2012年からデイヴィッド・ロバートソンである。これらの知名度のある指揮者の顔ぶれを眺めてみると、このオーケストラがかなりの実力を保有していてもなんら不思議ではないことに改めて気づくのである。
ここでの演奏の指揮者はイギリスのBBCウェールズ交響楽団の首席 トマス・セナゴー。初耳だが1969年デンマーク生まれの若手指揮者だ。イギリスを中心に活動しているが、旋律主体の、聴いていて素直な流れで解りやすい演奏をする。
HMV(His Master's Voice)ではないが、軽井沢大賀ホール近くの路上で、運転席で主人の帰りを待っておったワン君を題材に、早速、トマス・セナゴー指揮シドニー交響楽団のチャイコフスキ第5番を制作してみた。音質はNMLより良好、通常のCDに負けないほどのクリアさである。
by kirakuossan
| 2015-06-02 10:47
| クラシック
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