2015年 05月 16日
説得力あるハイドンのピアノ・ソナタ |
2015年5月16日(土)
3年前に来日して「ラ・フォル・ジュルネ~“熱狂の日”音楽祭」に出演、一躍人気を博した女流ピアニストがいる。ソ連英才教育を受けた典型的ロシア・ピアニズムの持ち主で・・・といえばどんな鋼鉄のようなタッチの凄腕かと思ってしまうが、その演奏は実に情感に満ち魅力的である。そして何より素晴らしいのが演奏そのものに健康的な明るさを感じさせるというところにある。
そんな彼女の名はエカテリーナ・デルジャヴィナ(1967~)モスクワ生まれで、2003年からはモスクワ音楽院でも教鞭をとっている。そんな彼女のハイドンのピアノ・ソナタ全集を聴いてみた。ハイドンのピアノ曲と言えば、明るく澄んだ親しみやすいものだが、どうしても長く聞いているうちに飽きが来ることが多々ある。それは曲想そのものが本来持つ単調さゆえのものだろうが、不思議とデルジャヴィナが弾くハイドンにはそれが感じられない。一曲一曲がそれぞれに綿密に工夫され、内面からでる説得力ある音楽性が心地よく響くのである。分かりやすく言えばモーツアルトとバッハの中間的な響きがするとでも言えようか。こんなハイドン聴いたのは初めてだ。彼女は今までにバッハ国際ピアノコンクールで優勝するなど、バッハ演奏で好評を得ているが、このハイドンを聴けばどうしてもバッハが聴いてみたくなる心を抑えることはできない。
彼女は今年も今月の上旬に東京で開かれた「ラ・フォル・ジュルネ~“熱狂の日”音楽祭2015」にも出演したばかりだ。
ハイドン:
ピアノ・ソナタ全集
エカテリーナ・デルジャヴィナ - Ekaterina Derzhavina (ピアノ)
録音: 2005, Saarlandischer Rundfunk, Germany
3年前に来日して「ラ・フォル・ジュルネ~“熱狂の日”音楽祭」に出演、一躍人気を博した女流ピアニストがいる。ソ連英才教育を受けた典型的ロシア・ピアニズムの持ち主で・・・といえばどんな鋼鉄のようなタッチの凄腕かと思ってしまうが、その演奏は実に情感に満ち魅力的である。そして何より素晴らしいのが演奏そのものに健康的な明るさを感じさせるというところにある。
そんな彼女の名はエカテリーナ・デルジャヴィナ(1967~)モスクワ生まれで、2003年からはモスクワ音楽院でも教鞭をとっている。そんな彼女のハイドンのピアノ・ソナタ全集を聴いてみた。ハイドンのピアノ曲と言えば、明るく澄んだ親しみやすいものだが、どうしても長く聞いているうちに飽きが来ることが多々ある。それは曲想そのものが本来持つ単調さゆえのものだろうが、不思議とデルジャヴィナが弾くハイドンにはそれが感じられない。一曲一曲がそれぞれに綿密に工夫され、内面からでる説得力ある音楽性が心地よく響くのである。分かりやすく言えばモーツアルトとバッハの中間的な響きがするとでも言えようか。こんなハイドン聴いたのは初めてだ。彼女は今までにバッハ国際ピアノコンクールで優勝するなど、バッハ演奏で好評を得ているが、このハイドンを聴けばどうしてもバッハが聴いてみたくなる心を抑えることはできない。
彼女は今年も今月の上旬に東京で開かれた「ラ・フォル・ジュルネ~“熱狂の日”音楽祭2015」にも出演したばかりだ。
ハイドン:
ピアノ・ソナタ全集
エカテリーナ・デルジャヴィナ - Ekaterina Derzhavina (ピアノ)
録音: 2005, Saarlandischer Rundfunk, Germany
by kirakuossan
| 2015-05-16 10:47
| クラシック
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