2015年 01月 12日
新盤☆秀盤 NO14 注目に値する”時代考証”に則したストラヴィンスキー |
2015年1月12日(月)
「レコード・アカデミー賞」2014年度の大賞に輝いた千変万化する音色の
「春の祭典」とはどんな音楽か?
2014年「レコード・アカデミー賞」大賞<管弦楽曲部門>
ストラヴィンスキー:
バレエ音楽「春の祭典」
(1913年初版)
バレエ音楽「ペトルーシュカ」
(1911年初版)
レ・シエクル
フランソワ=グザヴィエ・ロト
素人批評にしろ、残念ながら僕にはストラヴィンスキーの音楽をとやかく言う能力は持ち合わせていない。「春の祭典」は聴く機会が最も多かったせいか、この曲にそれなりの愛着はあるにしても、演奏の善し悪しを識別することはできないし、その音楽が他と比べてどうだこうだと云うのも無理である。
ただ、「春の祭典」での、第1部 大地の礼賛冒頭の木管楽器の不協和音のあとに続く”春のきざし(乙女達の踊り)”で、二つの和音が複調で弦楽器を中心に同時に力強く鳴らされるところは、もっとも特徴的で心動かされる部分であるが、この演奏は、さらに拍車をかけたように聴く者に迫ってくる。ここでのたたみかける迫力の秀抜さはよく理解できる。
フランスの中堅指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト(1971~)の実に堂々とした切れ味の良いリズム感、推進力などは驚くほどで、溌剌とした魅力的な演奏を繰り広げているが、この演奏の最大の注目すべき点は、時代考証に則した演奏を繰り広げている、すなわち、1900年前後に作られた、主にフランス製の楽器と奏法を用いており、しかもいくつも改訂してきたなかで、ここでは初版による「春の祭典」1913年版、「ペトルーシュカ」1911年版と、まさに初演時に響いた音を再現しているところにある。
「レコード・アカデミー賞」2014年度の大賞に輝いた千変万化する音色の
「春の祭典」とはどんな音楽か?
2014年「レコード・アカデミー賞」大賞<管弦楽曲部門>
ストラヴィンスキー:
バレエ音楽「春の祭典」
(1913年初版)
バレエ音楽「ペトルーシュカ」
(1911年初版)
レ・シエクル
フランソワ=グザヴィエ・ロト
素人批評にしろ、残念ながら僕にはストラヴィンスキーの音楽をとやかく言う能力は持ち合わせていない。「春の祭典」は聴く機会が最も多かったせいか、この曲にそれなりの愛着はあるにしても、演奏の善し悪しを識別することはできないし、その音楽が他と比べてどうだこうだと云うのも無理である。
ただ、「春の祭典」での、第1部 大地の礼賛冒頭の木管楽器の不協和音のあとに続く”春のきざし(乙女達の踊り)”で、二つの和音が複調で弦楽器を中心に同時に力強く鳴らされるところは、もっとも特徴的で心動かされる部分であるが、この演奏は、さらに拍車をかけたように聴く者に迫ってくる。ここでのたたみかける迫力の秀抜さはよく理解できる。
フランスの中堅指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト(1971~)の実に堂々とした切れ味の良いリズム感、推進力などは驚くほどで、溌剌とした魅力的な演奏を繰り広げているが、この演奏の最大の注目すべき点は、時代考証に則した演奏を繰り広げている、すなわち、1900年前後に作られた、主にフランス製の楽器と奏法を用いており、しかもいくつも改訂してきたなかで、ここでは初版による「春の祭典」1913年版、「ペトルーシュカ」1911年版と、まさに初演時に響いた音を再現しているところにある。
by kirakuossan
| 2015-01-12 05:23
| 注目盤◎
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