2014年 12月 28日
やはり良かった、大野和士の「第九」 |
2014年12月28日(日)
京都市交響楽団特別演奏会
「第九コンサート」
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調「合唱付」op.125
指揮/大野和士
S/リ・シューイン Ms/池田香織 T/西村 悟 B/須藤慎吾 京響コーラス
管弦楽/京都市交響楽団
今日の京響、管も弦も、そして合唱団の声もしっかりと出ていた。最近の京響の演奏で弦を中心にそのひ弱さが気にかかっていたが、今日は違った。見違えるほどの力強い響き。さすが指揮者が良ければここまで音が出るのか、といったことを改めて実感したものだ。
公演は昨日と今日の二日間あったが、チケットは前売り・当日とも完売。客席は立錐の余地もないほどに埋まった。京響の演奏会でこんなに満員を見るのは初めてで、「第九」ということのほかに指揮者大野和士の人気のためだろうと思えた。
大野の指揮は決して身ぶり手ぶりが派手なものではなく、どちらかと言えば控えめな方である。でも右手に握ったタクトは、常に小刻みに震えるがごとく動きつづけ、音の強弱、テンポ、リズム・・・それらをものの見事に表現し尽くし、楽員の統一を図っていた。見るからにじっくりと地に足をつけた堂々とした指揮姿の裏に誠実さと決して浮かれ過ぎない、海外を舞台に活躍する指揮者大野和士の指揮に対する自信のほどがはっきりと見てとれた。
ところで年末の「第九」だが、これほどレコードやCD で聴き慣れているのに、生の演奏会となると意外に少ない。最初が、1971年12月20日に京都会館で聴いた、渡邊暁雄指揮京都市交響楽団の演奏会。次の2回目が、40年以上の年を越え、咋年の井上道義指揮大阪フィルハーモニー、そして今日が3回目となる。
京都市交響楽団特別演奏会
「第九コンサート」
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調「合唱付」op.125
指揮/大野和士
S/リ・シューイン Ms/池田香織 T/西村 悟 B/須藤慎吾 京響コーラス
管弦楽/京都市交響楽団
今日の京響、管も弦も、そして合唱団の声もしっかりと出ていた。最近の京響の演奏で弦を中心にそのひ弱さが気にかかっていたが、今日は違った。見違えるほどの力強い響き。さすが指揮者が良ければここまで音が出るのか、といったことを改めて実感したものだ。
公演は昨日と今日の二日間あったが、チケットは前売り・当日とも完売。客席は立錐の余地もないほどに埋まった。京響の演奏会でこんなに満員を見るのは初めてで、「第九」ということのほかに指揮者大野和士の人気のためだろうと思えた。
大野の指揮は決して身ぶり手ぶりが派手なものではなく、どちらかと言えば控えめな方である。でも右手に握ったタクトは、常に小刻みに震えるがごとく動きつづけ、音の強弱、テンポ、リズム・・・それらをものの見事に表現し尽くし、楽員の統一を図っていた。見るからにじっくりと地に足をつけた堂々とした指揮姿の裏に誠実さと決して浮かれ過ぎない、海外を舞台に活躍する指揮者大野和士の指揮に対する自信のほどがはっきりと見てとれた。
ところで年末の「第九」だが、これほどレコードやCD で聴き慣れているのに、生の演奏会となると意外に少ない。最初が、1971年12月20日に京都会館で聴いた、渡邊暁雄指揮京都市交響楽団の演奏会。次の2回目が、40年以上の年を越え、咋年の井上道義指揮大阪フィルハーモニー、そして今日が3回目となる。
by kirakuossan
| 2014-12-28 18:56
| クラシック
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