2014年 09月 07日
新盤☆秀盤 NO12 ピレシュの電撃移籍第一弾! |
2014年9月7日(日)
若いころアンチ・カラヤンであった片山杜秀が振りかえる。
クラシックのLPレコードはどのレーベルを揃えれば教養ある人間とみなされるか。70年代には、クラシック音楽の作品を一番いい演奏と録音で聴けるのが、黄色いマークのドイツ・グラモフォンのレコードだ、という信仰が完全に確立しきっていました。デッカとかEMIとかフィリップスとかほかにもいろいろあるんだけれど、やっぱりドイツ・グラモフォン。そこの大スターがカラヤンですよ。人の家でLP棚を見て黄色が目立つと王道だなと。黄色が少ないクラシック・ファンはひねくれ者だと。
たしかに当時そんな一種独特の風潮はあった、なにかエリートレーベルみたいな。それは眩いほどの一流演奏家たちが揃っていたことにも起因する。その老舗ドイツ・グラモフォンから、最近イギリスの新興レーベルONYXへ突如鞍替えした人気ピアニストがいる。
ブラジルに住む、リスボン出身の女性ピアニストマリア・ジョアン・ピレシュ、そう、あのマリア・ジョアン・ピリスだ。長らくそう呼ばれていたが最近、放送媒体や雑誌、CDジャケッではピレシュに改められている。おそらくレーベル移籍を機に改められたのかもしれない。DGを袖に振るとは、時代も変わった、というところか。
その彼女が出した移籍第一弾が、これまたいかにも話題を呼びそうな魅力的な組み合わせである。70歳ピレシュと39歳ダニエル・ハーディングが指揮するスウェーデン放送交響楽団とのベートーヴェン・コンチェルト。近年、ピレシュはコンサート・プログラムでベートーヴェンをよく演奏するが、レコーディングはこれが最初、まさに満を持して世に放つ、といった1枚である。情熱と詩情が存分に込められた、劇的なベートーヴェンに仕上がっている。それにしてもピリスは若い!
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ)
スウェーデン放送交響楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
録音: 9-11 October 2013, Berwaldhalle, Stockholm
若いころアンチ・カラヤンであった片山杜秀が振りかえる。
クラシックのLPレコードはどのレーベルを揃えれば教養ある人間とみなされるか。70年代には、クラシック音楽の作品を一番いい演奏と録音で聴けるのが、黄色いマークのドイツ・グラモフォンのレコードだ、という信仰が完全に確立しきっていました。デッカとかEMIとかフィリップスとかほかにもいろいろあるんだけれど、やっぱりドイツ・グラモフォン。そこの大スターがカラヤンですよ。人の家でLP棚を見て黄色が目立つと王道だなと。黄色が少ないクラシック・ファンはひねくれ者だと。
たしかに当時そんな一種独特の風潮はあった、なにかエリートレーベルみたいな。それは眩いほどの一流演奏家たちが揃っていたことにも起因する。その老舗ドイツ・グラモフォンから、最近イギリスの新興レーベルONYXへ突如鞍替えした人気ピアニストがいる。
ブラジルに住む、リスボン出身の女性ピアニストマリア・ジョアン・ピレシュ、そう、あのマリア・ジョアン・ピリスだ。長らくそう呼ばれていたが最近、放送媒体や雑誌、CDジャケッではピレシュに改められている。おそらくレーベル移籍を機に改められたのかもしれない。DGを袖に振るとは、時代も変わった、というところか。
その彼女が出した移籍第一弾が、これまたいかにも話題を呼びそうな魅力的な組み合わせである。70歳ピレシュと39歳ダニエル・ハーディングが指揮するスウェーデン放送交響楽団とのベートーヴェン・コンチェルト。近年、ピレシュはコンサート・プログラムでベートーヴェンをよく演奏するが、レコーディングはこれが最初、まさに満を持して世に放つ、といった1枚である。情熱と詩情が存分に込められた、劇的なベートーヴェンに仕上がっている。それにしてもピリスは若い!
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ)
スウェーデン放送交響楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
録音: 9-11 October 2013, Berwaldhalle, Stockholm
by kirakuossan
| 2014-09-07 07:00
| 注目盤◎
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