2014年 08月 29日
N響90年におよぶ演奏会記録② |
2014年8月29日(金)
N響90年の歴史のなかで今から思えば、大胆な企画が実行に移されたのは奇跡に近い。
N響結成35年、それは2か月に及ぶヨーロッパからアメリカへの演奏旅行である。帯同したのは他でもない28歳の指揮者岩城宏之と29歳の外山雄三、それに32歳のピアニスト園田高弘、昨夜聴いたチェロの堤剛は弱冠18歳、ピアニスト中村紘子にいたってはまだ16歳の少女であった。一行はインドに入りニューデリーの演奏会で幕を開けた。
1960/9/1 インド ニューデリー
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー: 交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/4 ソ連 モスクワ モスクワ音楽院
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
ハイドン:チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 作品101 堤剛(vlc.)
1960/9/6 スイス チューリヒ
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
1960/9/8 スイス ルツェルン
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/9 スイス アスコナ
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
1960/9/13 オーストリア ウィーン ウィーン楽友協会
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/9/14
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/15 チェコスロヴァキア ブラスチラヴァ
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/9/17 チェコスロヴァキア プラハ スメタナホール
指揮:岩城宏之
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 堤剛(vlc.)
1960/9/19 ポーランド ワルシャワ
指揮:岩城宏之
外山雄三:管弦楽のためのラプソディーほか日本プログラム
1960/9/20 ポーランド ビドゴシュチ
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/22 西ドイツ ハンブルク
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/24西ドイツ 西ベルリン
指揮:岩城宏之
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 園田高弘(pf.)
1960/9/26 西ドイツ ミュンヘン
指揮:岩城宏之
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58 園田高弘(pf.)
1960/9/28~29 イタリア ミラノ スカラ座
指揮:岩城宏之
作曲者不詳:越天楽
黛敏郎:曼荼羅交響曲
1960/10/1 イタリア ナポリ
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/10/2 イタリア ナポリ
指揮:外山雄三
ベートーヴェン: 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
1960/10/7 イタリア ローマ
指揮:岩城宏之
ブラームス 交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/10/8 イタリア ローマ
指揮:外山雄三
高田三郎:山形民謡による変奏曲とフーガほか日本物
グリーグ: ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 松浦豊明(pf.)
1960/10/10 ユーゴスラヴィア ベオグラード
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/10/11 ユーゴスラヴィア ザグレブ
指揮:外山雄三
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37 中村紘子(pf.)
1960/10/14 西ドイツ フィアゼン
指揮:外山雄三
ショパン: ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 中村紘子(pf.)
1960/10/18 イギリス ロンドン
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ベートーヴェン: 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
1960/10/19
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ショパン: ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 中村紘子(pf.)
1960/10/24 フランス パリ
指揮:パウル・クレツキ
マーラー:さすらう若者の歌 フィッシャー・ディースカウ(br.) 、
1960/10/25 フランス パリ
指揮:岩城宏之
ラヴェル:スペイン狂詩曲
黛敏郎:曼荼羅交響曲
1960/10/31 アメリカ ワシントン
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ショパン: ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 中村紘子(pf.)
1960/11/1 アメリカ ニューヨーク
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ベートーヴェン: 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
これほどに思いきった演奏旅行が今まで他にあっただろうか、60年代の若手音楽家たちはそれぞれの道で花開き活躍した。もともと打楽器奏者だった岩城宏之、この演奏旅行のあとこれを契機にN響指揮者の顔となった。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
田中希代子(ピアノ)
NHK交響楽団
岩城宏之(指揮)
録音: 1966, Osaka Festival Hall
ジュネーヴ国際、ロン=ティボー国際、それにショパン国際ピアノコンクールで日本人として初めて入賞を果たした伝説のピアニスト田中希代子と岩城宏之との共演。フェスティバルホールでの収録である。ここでの田中のピアノは無理がなく、軽やかで華麗なタッチは逸品である。録音状態もよい。
つづく・・・
N響90年の歴史のなかで今から思えば、大胆な企画が実行に移されたのは奇跡に近い。
N響結成35年、それは2か月に及ぶヨーロッパからアメリカへの演奏旅行である。帯同したのは他でもない28歳の指揮者岩城宏之と29歳の外山雄三、それに32歳のピアニスト園田高弘、昨夜聴いたチェロの堤剛は弱冠18歳、ピアニスト中村紘子にいたってはまだ16歳の少女であった。一行はインドに入りニューデリーの演奏会で幕を開けた。
1960/9/1 インド ニューデリー
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー: 交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/4 ソ連 モスクワ モスクワ音楽院
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
ハイドン:チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 作品101 堤剛(vlc.)
1960/9/6 スイス チューリヒ
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
1960/9/8 スイス ルツェルン
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/9 スイス アスコナ
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
1960/9/13 オーストリア ウィーン ウィーン楽友協会
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/9/14
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/15 チェコスロヴァキア ブラスチラヴァ
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/9/17 チェコスロヴァキア プラハ スメタナホール
指揮:岩城宏之
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 堤剛(vlc.)
1960/9/19 ポーランド ワルシャワ
指揮:岩城宏之
外山雄三:管弦楽のためのラプソディーほか日本プログラム
1960/9/20 ポーランド ビドゴシュチ
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/22 西ドイツ ハンブルク
指揮:岩城宏之
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
1960/9/24西ドイツ 西ベルリン
指揮:岩城宏之
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 園田高弘(pf.)
1960/9/26 西ドイツ ミュンヘン
指揮:岩城宏之
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58 園田高弘(pf.)
1960/9/28~29 イタリア ミラノ スカラ座
指揮:岩城宏之
作曲者不詳:越天楽
黛敏郎:曼荼羅交響曲
1960/10/1 イタリア ナポリ
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/10/2 イタリア ナポリ
指揮:外山雄三
ベートーヴェン: 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
1960/10/7 イタリア ローマ
指揮:岩城宏之
ブラームス 交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/10/8 イタリア ローマ
指揮:外山雄三
高田三郎:山形民謡による変奏曲とフーガほか日本物
グリーグ: ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 松浦豊明(pf.)
1960/10/10 ユーゴスラヴィア ベオグラード
指揮:岩城宏之
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
1960/10/11 ユーゴスラヴィア ザグレブ
指揮:外山雄三
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37 中村紘子(pf.)
1960/10/14 西ドイツ フィアゼン
指揮:外山雄三
ショパン: ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 中村紘子(pf.)
1960/10/18 イギリス ロンドン
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ベートーヴェン: 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
1960/10/19
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ショパン: ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 中村紘子(pf.)
1960/10/24 フランス パリ
指揮:パウル・クレツキ
マーラー:さすらう若者の歌 フィッシャー・ディースカウ(br.) 、
1960/10/25 フランス パリ
指揮:岩城宏之
ラヴェル:スペイン狂詩曲
黛敏郎:曼荼羅交響曲
1960/10/31 アメリカ ワシントン
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ショパン: ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 中村紘子(pf.)
1960/11/1 アメリカ ニューヨーク
指揮:ウィルヘルム・シュヒター
ベートーヴェン: 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
これほどに思いきった演奏旅行が今まで他にあっただろうか、60年代の若手音楽家たちはそれぞれの道で花開き活躍した。もともと打楽器奏者だった岩城宏之、この演奏旅行のあとこれを契機にN響指揮者の顔となった。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
田中希代子(ピアノ)
NHK交響楽団
岩城宏之(指揮)
録音: 1966, Osaka Festival Hall
ジュネーヴ国際、ロン=ティボー国際、それにショパン国際ピアノコンクールで日本人として初めて入賞を果たした伝説のピアニスト田中希代子と岩城宏之との共演。フェスティバルホールでの収録である。ここでの田中のピアノは無理がなく、軽やかで華麗なタッチは逸品である。録音状態もよい。
つづく・・・
by kirakuossan
| 2014-08-29 13:15
| クラシック
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