2014年 02月 01日
2つの大晦日コンサート |
2014年2月1日(土)
この大晦日に行われた2つのジルベスター・コンサートの模様が早くもBSで放映されていた。ひとつはドレスデン国立管弦楽団、もうひとつはベルリン・フィルハーモニーの演奏会だ。こうして二つの演奏会を居ながらにして思う存分に聴けるのは何と幸せなことだろう。当日のドイツ国民は同時にふたつの演奏会を聴きに行くのはもちろん不可能であって、どちらにするか、随分迷ったことだろう。ドレスデンはティーレマンの指揮で、ソプラノとテノールが歌い上げるガラ・コンサート風、ベルリンの方はラトルの指揮でラン・ランのコンチェルトと舞曲を集めたプログラム。でも断然ベルリン・フィルの方が良かった。(1月27日深夜: BS103で放映)
ガラコンサートは、ソプラノがルネ・フレミング、テノールがクラウス・フロリアン・フォークト、両方とも初めて聴いたが男性の方は声質が甘すぎて、好みに合わないし、女性の方は、よほど調子でも悪かったのか、”絹のような美声”と紹介されていたが、声が出ず、程遠い出来だった。なかでも二人で歌うウエストサイド・ストーリーなどは最悪、これで1時間近く付き合わされたのには参った。ティーレマンもどことなくぎこちなく堅い。彼は決してショー・マンではない。その点、ラトルは手慣れたもので、聴く者を上手に乗せて、盛り上げさせるのが巧い。スラヴ舞曲やハンガリー舞曲などを聴かせたし、ラン・ランとのプロコフィエフの3番コンチェルトは息がピタリと合っていた。それにしても、せいぜいラヴェルのコンチェルトについて行くのが精一杯で、プロコフィエフは難しすぎて自分には無理だ。
ベルリン・フィルのコンサート・マスター、今宵は樫本大進の出番。考えてみたら随分と凄いことで、世界一のオーケストラの大役を務めるとは大したものである。彼のヴァイオリンを聴いたことはあまりないし、実力のほども知らないが、檜舞台での日本人の活躍は嬉しいものだ。ピアノ独奏者のラン・ランも中国人で、今後、アジアの若い力で世界の音楽会をリードして行くのではと、ついそういう思いがした。ラン・ラン31歳、樫本大進34歳。
会場にはメルケル首相夫妻の顔も見えたし、たしかケント・ナガノ夫妻も居たのではないか?
ガラコンサートは、ソプラノがルネ・フレミング、テノールがクラウス・フロリアン・フォークト、両方とも初めて聴いたが男性の方は声質が甘すぎて、好みに合わないし、女性の方は、よほど調子でも悪かったのか、”絹のような美声”と紹介されていたが、声が出ず、程遠い出来だった。なかでも二人で歌うウエストサイド・ストーリーなどは最悪、これで1時間近く付き合わされたのには参った。ティーレマンもどことなくぎこちなく堅い。彼は決してショー・マンではない。その点、ラトルは手慣れたもので、聴く者を上手に乗せて、盛り上げさせるのが巧い。スラヴ舞曲やハンガリー舞曲などを聴かせたし、ラン・ランとのプロコフィエフの3番コンチェルトは息がピタリと合っていた。それにしても、せいぜいラヴェルのコンチェルトについて行くのが精一杯で、プロコフィエフは難しすぎて自分には無理だ。
ベルリン・フィルのコンサート・マスター、今宵は樫本大進の出番。考えてみたら随分と凄いことで、世界一のオーケストラの大役を務めるとは大したものである。彼のヴァイオリンを聴いたことはあまりないし、実力のほども知らないが、檜舞台での日本人の活躍は嬉しいものだ。ピアノ独奏者のラン・ランも中国人で、今後、アジアの若い力で世界の音楽会をリードして行くのではと、ついそういう思いがした。ラン・ラン31歳、樫本大進34歳。
by kirakuossan
| 2014-02-01 07:50
| クラシック
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