2013年 09月 01日
憂慮される事態 |
2013年9月1日(日)
ゴラン高原は、平均標高約1000m(軽井沢ぐらい)、面積約1,800 km²(大阪府ぐらい)のシリア南西部に位置する岩地の高原である。ローマ時代からバグダード,ダマスクスと地中海沿岸を結ぶ隊商路として栄えた。ヨルダン川流域を見渡せることから、以前から シリアの砲台があり、軍事戦略上における要衝でもあった。また、降水量が多く、水源確保の意味でも重要な拠点ともなってきた。ところが1967年の第三次中東戦争をきっかけにイスラエルがその地を占領し、1973年の第四次中東戦争でシリアが一時的に奪還したが、その後すぐにイスラエルが再占領、わずかな地域がシリアに返還されるにとどまった。国連が仲介に入るものの、その後も緊張関係は40年にわたり続いてきた。そして今、また最も緊迫した状況下にある。
オバマ米大統領は昨日、シリア・アサド政権の化学兵器使用を断定したのを受けて「米国はシリア政権に対して軍事行動を取るべきだと決断した」と表明し、議会に軍事介入の承認を求める方針を明らかにした。休会中の米議会は9月9日に審議を再開される見通し。ただ議会の中には反対論もあって速やかな承認が得られるかは予断を許さない。これを受けて、安倍首相は今日午前、「重い決意の表明と受け止めている」と述べ、その上で「米国をはじめ国際社会としっかり連携を取りながらシリア情勢が少しでも改善していくよう対応していきたい。米議会のプロセスを注視していきたい」と語る。
我々は日本国民としても常に冷静に事象の経緯を正確に理解し、事の真実をしっかりと見据えた上で的確な決断をしなければいけない。今、身近でも問題になっている韓国、中国との領土問題においても同様であろう。そのためにももっともっと勉強しなければならない。
シリアは、イスラエルが1981年以来、主権を主張するゴラン高原をシリア固有の領土であると主張しており、シリア政府は領土の返還を要求し続けているが、国内では反政府運動及びシリア政府軍と反体制派による武力衝突の「シリア騒乱」が2011年より続いており、内外同時の混乱した危機状態にある。そんな中、大勢のシリア国民が難民化し、近隣国に脱出している現状があって人道的観点からも憂慮される事態にあって、イスラエルを支援する米国の取ろうとしている決断は果して正しいのかどうか。シリアはイスラエルの侵攻を防ぐために、旧東側諸国の武器を重装備しており、主に友好国であるロシアから武器を調達しているとされる。ロシアのほかに中国や北朝鮮も支援をする動きがあって、実態はかなり深刻である。以前のような東西冷戦の再現だけは許してはならない。
オバマ米大統領は昨日、シリア・アサド政権の化学兵器使用を断定したのを受けて「米国はシリア政権に対して軍事行動を取るべきだと決断した」と表明し、議会に軍事介入の承認を求める方針を明らかにした。休会中の米議会は9月9日に審議を再開される見通し。ただ議会の中には反対論もあって速やかな承認が得られるかは予断を許さない。これを受けて、安倍首相は今日午前、「重い決意の表明と受け止めている」と述べ、その上で「米国をはじめ国際社会としっかり連携を取りながらシリア情勢が少しでも改善していくよう対応していきたい。米議会のプロセスを注視していきたい」と語る。
我々は日本国民としても常に冷静に事象の経緯を正確に理解し、事の真実をしっかりと見据えた上で的確な決断をしなければいけない。今、身近でも問題になっている韓国、中国との領土問題においても同様であろう。そのためにももっともっと勉強しなければならない。
シリアは、イスラエルが1981年以来、主権を主張するゴラン高原をシリア固有の領土であると主張しており、シリア政府は領土の返還を要求し続けているが、国内では反政府運動及びシリア政府軍と反体制派による武力衝突の「シリア騒乱」が2011年より続いており、内外同時の混乱した危機状態にある。そんな中、大勢のシリア国民が難民化し、近隣国に脱出している現状があって人道的観点からも憂慮される事態にあって、イスラエルを支援する米国の取ろうとしている決断は果して正しいのかどうか。シリアはイスラエルの侵攻を防ぐために、旧東側諸国の武器を重装備しており、主に友好国であるロシアから武器を調達しているとされる。ロシアのほかに中国や北朝鮮も支援をする動きがあって、実態はかなり深刻である。以前のような東西冷戦の再現だけは許してはならない。
by kirakuossan
| 2013-09-01 17:04
| 偶感
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