2013年 07月 22日
オーケストラのランキング |
2013年7月22日(月)
『レコード芸術』8月号で名演奏家ランキング<オーケストラ編>を特集していた。今までに掲載してきた<指揮者編/2011.9)、<ピアニスト編/2012.6)、ヴァイオリニスト編/2012.11)の続編である。30人の音楽評論家が各自10団体を選びそれぞれ1位から10位までランク付けしたものの集計である。
それによるベスト・テンは・・・
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
②ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
③ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
④シカゴ交響楽団
⑤バイエルン放送交響楽団
⑥ドレスデン国立管弦楽団
⑦クリーヴランド管弦楽団
⑧パリ管弦楽団
⑨ロンドン交響楽団
⑩フィルハーモニア管弦楽団
全部で61団体がランク付けされ、この選に漏れているオケもいくつかあるが、よく見ると30人の評論家の中でも”独断と偏見”とも思われるような評点付けもあって、思わないものが上位に食い込んだりしている。誰かが一人でもトップにランクするとその団体に10ポイントが与えられるので26位になったりする。例えばカペラ・コロニエンシス。名前も聞いた事がないし、これが世界でトップのオーケストラである筈がない。このケースなど明らかに一人だけの趣味趣向の現れにしかすぎない。
ということで、中味をもう少しよく分析し直して見ることにした。例えば30人中15人以上が何位かに選出していることを条件にして、1位から3位にランク付けした人数の多い団体(誰の目から見ても優れている証左)を挙げ直して見た。
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒22
②ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒21
③ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ⇒15
④シカゴ交響楽団 ⇒5
⑤バイエルン放送交響楽団 ⇒3
⑥ドレスデン国立管弦楽団 ⇒1
評論家2/3以上の選出に絞ると6団体だけになり、順位は変わらなかったが、上位3オーケストラが予想されたこととはいえ断トツであることが解る。
次にランクはともかく10抽出した評論家の数の多かった順に挙げると・・・
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒28人
②ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ⇒26人
③ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒25人
④バイエルン放送交響楽団 ⇒20人
⑤シカゴ交響楽団 ⇒19人
⑥ドレスデン国立管弦楽団 ⇒17人
⑦ロンドン交響楽団 ⇒12人
⑧クリーヴランド管弦楽団 ⇒11人
⑧パリ管弦楽団 ⇒11人
⑧フィルハーモニア管弦楽団 ⇒11人
⑪チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒10人
ここでは若干順位の入れ替わりがあるが、ただここで注目されるのは、ウィーン・フィルをトップに挙げた評論家は11人おり、ベルリン・フィルの8人を上回った。しかし、10位までにも挙げなかったのも5人もいてウィーン・フィルは極端な見方に分れるということがわかる。いずれにしても、こうしてみると概ね世界のオーケストラの実力と人気のランク付けが見えてくる。
ここで自分としての、それこそ”独断と偏見”で好きなオーケストラをランキングしてみると・・・
①ドレスデン国立管弦楽団
ザンデルリンクのブラームス1番もさることながら、”いぶし銀”の響きが好き。昔と違って今はそうでもないという噂があっても理屈抜きに好き。
②チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
旧東欧の閉ざされた環境下にあって独自の音を保ってきた。演奏にムラがあるのも人間集団らしい。初めて生で聴く10月の演奏会が楽しみである。
③サンンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
とにかく旧レニングラード・フィルのあのムラヴィンスキーの演奏が脳裏に妬き付いて忘れられない。
④ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
生れて初めてオーケストラの生演奏を聴いたのがアバド指揮のこのオーケストラで自分にとってはクラシック音楽の原典である。この11月に3度目の生演奏を聴く。
⑤読売日本交響楽団
いま日本で一番上手いオケと確信している。団員の一生懸命さと真摯な演奏態度が好きだ。
⑥フィラデルフィア管弦楽団
最初のころオーマンディーの華やかな演奏を幾度となくレコードが擦り切れるくらいに聴いた。民事再生法の更生手続きを経て復活したオーケストラでもあり応援もしたい。
⑦フィルハーモニア管弦楽団
長く偏見で評価していなかったが、今年初めて生演奏に接してプロのオケの実力を知った。
⑧ウィーン交響楽団
ウィーン・フィルの蔭に隠れた存在だが、その実力はたいしたもの。心に訴える何かがある。
⑨ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
純粋のドイツの響き、今年聴いて親近感を覚えたこともあるが、バイエルンとの比較でこちらを応援したくなる。
⑩コンチェルト・ケルン
だいぶ前になるが、突如としてこのオケでヴィルムスのシンフォニーを耳にした時のあの新鮮な感動は忘れない。
しかし、このランク付けも実のところ日々刻々と変るものではある。
それによるベスト・テンは・・・
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
②ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
③ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
④シカゴ交響楽団
⑤バイエルン放送交響楽団
⑥ドレスデン国立管弦楽団
⑦クリーヴランド管弦楽団
⑧パリ管弦楽団
⑨ロンドン交響楽団
⑩フィルハーモニア管弦楽団
全部で61団体がランク付けされ、この選に漏れているオケもいくつかあるが、よく見ると30人の評論家の中でも”独断と偏見”とも思われるような評点付けもあって、思わないものが上位に食い込んだりしている。誰かが一人でもトップにランクするとその団体に10ポイントが与えられるので26位になったりする。例えばカペラ・コロニエンシス。名前も聞いた事がないし、これが世界でトップのオーケストラである筈がない。このケースなど明らかに一人だけの趣味趣向の現れにしかすぎない。
ということで、中味をもう少しよく分析し直して見ることにした。例えば30人中15人以上が何位かに選出していることを条件にして、1位から3位にランク付けした人数の多い団体(誰の目から見ても優れている証左)を挙げ直して見た。
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒22
②ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒21
③ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ⇒15
④シカゴ交響楽団 ⇒5
⑤バイエルン放送交響楽団 ⇒3
⑥ドレスデン国立管弦楽団 ⇒1
評論家2/3以上の選出に絞ると6団体だけになり、順位は変わらなかったが、上位3オーケストラが予想されたこととはいえ断トツであることが解る。
次にランクはともかく10抽出した評論家の数の多かった順に挙げると・・・
①ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒28人
②ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ⇒26人
③ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒25人
④バイエルン放送交響楽団 ⇒20人
⑤シカゴ交響楽団 ⇒19人
⑥ドレスデン国立管弦楽団 ⇒17人
⑦ロンドン交響楽団 ⇒12人
⑧クリーヴランド管弦楽団 ⇒11人
⑧パリ管弦楽団 ⇒11人
⑧フィルハーモニア管弦楽団 ⇒11人
⑪チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 ⇒10人
ここでは若干順位の入れ替わりがあるが、ただここで注目されるのは、ウィーン・フィルをトップに挙げた評論家は11人おり、ベルリン・フィルの8人を上回った。しかし、10位までにも挙げなかったのも5人もいてウィーン・フィルは極端な見方に分れるということがわかる。いずれにしても、こうしてみると概ね世界のオーケストラの実力と人気のランク付けが見えてくる。
ここで自分としての、それこそ”独断と偏見”で好きなオーケストラをランキングしてみると・・・
①ドレスデン国立管弦楽団
ザンデルリンクのブラームス1番もさることながら、”いぶし銀”の響きが好き。昔と違って今はそうでもないという噂があっても理屈抜きに好き。
②チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
旧東欧の閉ざされた環境下にあって独自の音を保ってきた。演奏にムラがあるのも人間集団らしい。初めて生で聴く10月の演奏会が楽しみである。
③サンンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
とにかく旧レニングラード・フィルのあのムラヴィンスキーの演奏が脳裏に妬き付いて忘れられない。
④ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
生れて初めてオーケストラの生演奏を聴いたのがアバド指揮のこのオーケストラで自分にとってはクラシック音楽の原典である。この11月に3度目の生演奏を聴く。
⑤読売日本交響楽団
いま日本で一番上手いオケと確信している。団員の一生懸命さと真摯な演奏態度が好きだ。
⑥フィラデルフィア管弦楽団
最初のころオーマンディーの華やかな演奏を幾度となくレコードが擦り切れるくらいに聴いた。民事再生法の更生手続きを経て復活したオーケストラでもあり応援もしたい。
⑦フィルハーモニア管弦楽団
長く偏見で評価していなかったが、今年初めて生演奏に接してプロのオケの実力を知った。
⑧ウィーン交響楽団
ウィーン・フィルの蔭に隠れた存在だが、その実力はたいしたもの。心に訴える何かがある。
⑨ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
純粋のドイツの響き、今年聴いて親近感を覚えたこともあるが、バイエルンとの比較でこちらを応援したくなる。
⑩コンチェルト・ケルン
だいぶ前になるが、突如としてこのオケでヴィルムスのシンフォニーを耳にした時のあの新鮮な感動は忘れない。
しかし、このランク付けも実のところ日々刻々と変るものではある。
by kirakuossan
| 2013-07-22 04:48
| クラシック
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