2013年 07月 11日
瓊花の木 ~唐招提寺 |
2013年7月11日(木)
薬師寺から唐招提寺は近い。直線で1kmほどか。鑑真が建立した寺として有名だ。
本尊は廬舎那仏坐像で、これは大迫力であった。表面は漆箔が施されているがかなり変色している。そのことがかえって迫力を増すのか、像高は3mを超え、台座は2mあるので、優に5mにも達するので、思わず、オウっと声をあげて見上げる感じである。 薬師寺とは好対照で色合いは地味な建物で占められ、いかにも日本の古寺といった趣。境内を散策するうちに、最も心うたれたのは「鑑真和上御廟」である。境内の東奥にひっそりと置かれた御廟前でこれも思わず呟いた。「これは、すごいわ、今まで見た御廟で最高や」
厳かのなかにも心が安らぎ、いつまでも瞑想に耽っていたいような、不思議な空間であった。
墓所前には中国の趙紫陽元首相が植樹されたとある、鑑真の生まれ故郷・揚州から送られてきた瓊花(けいか)という珍しい木がほっそりと植わっているのがとても印象的であった。趙元首相は1989年に起きた天安門事件の時、事実上の最高指導者であった鄧小平に反旗を翻し、天安門広場に集まった抗議者たちに対して公然と理解を示した人物である。
鑑真:(688~763)
奈良時代の帰化僧。日本における律宗の開祖である。
唐招提寺:
奈良市五条町にある鑑真が建立した寺。南都六宗の1つである律宗の総本山であり、本尊は廬舎那仏、井上靖の小説『天平の甍』で広く知られるようになった中国僧鑑真が晩年を過ごした寺でもある。1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録された。
本尊は廬舎那仏坐像で、これは大迫力であった。表面は漆箔が施されているがかなり変色している。そのことがかえって迫力を増すのか、像高は3mを超え、台座は2mあるので、優に5mにも達するので、思わず、オウっと声をあげて見上げる感じである。
厳かのなかにも心が安らぎ、いつまでも瞑想に耽っていたいような、不思議な空間であった。
鑑真:(688~763)
奈良時代の帰化僧。日本における律宗の開祖である。
唐招提寺:
奈良市五条町にある鑑真が建立した寺。南都六宗の1つである律宗の総本山であり、本尊は廬舎那仏、井上靖の小説『天平の甍』で広く知られるようになった中国僧鑑真が晩年を過ごした寺でもある。1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録された。
by kirakuossan
| 2013-07-11 23:52
| 新日本紀行
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