2013年 04月 16日
ミュンヘンの素晴らしい音を堪能 |
2013年4月16日(火)
とりあえず<速報>
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲~ヴェヌスベルクの音楽(パリ版)
楽劇「トリスタンとイゾルデより 前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第3番二短調(1889年第3稿 ノーヴァク版)
ロリン・マゼール(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年4月16日 7:00PM フェスティバルホール
大熱演で終わったのは9時43分、まさか今日は遅いのでアンコールはないだろと思っていたらニュルンベルクをやった。これだけでも10分ほどある。83歳のマゼールにはきつかったはずだが、過去から何度もやって来た大阪公演だけに一層の思い入れがあったのだろう。ファンに大サービスだ。
ミュンヘン・フィルはドイツ本場の重厚な響きがした。ブルックナーの3番はノヴァーク版で少し聴き慣れない部分があった。それより、ワーグナーのタンホイザーはバレエ音楽「バッカナール」を書き加えたもので少し間延びした感はいけなかった。
オケの水準はかなりのもので弦は申し分なし、管楽器もすべて良し、加えてティンパニーが最高であった。ブルックナーでティンパニーが弱いとどうしようも無いが、今夜は完璧。
新しいフェスティバルホールは以前とそう変わらない作りで斬新さはなかったが、ステージに奥行ができ、観客席もだいぶ増えたのでは。でも足回りが狭く、オペラなどで長時間座っているのは苦痛、エコノミー症候群になる。2700席あるがシンフォニーホールは1700席しかない、1000席も多い、もっと席数を減らしてゆとりを持たせるべき。
今日は3階の左寄りの席だったが、まさに上から見下ろす感じで、ちょつと昔あった西宮スタジアムを思い出した。だからステージとの距離は近く臨場感はある。音の響きはそのまま伝わってくるようで、響き過ぎたり、反対にこもったりせず,まずは聴きやすい。でもシンフォニーホールより残響音は明らかに少ない。あとは好みの問題だろうが、僕ならやはりシンフォニーホールをとるだろう。
ホールを出たら、もう10時前、余韻を残しながら大阪駅まで歩いた。マゼールの元気な姿を見、ミュンヘンの素晴らしい音を堪能して、今宵は最高の演奏会であった。
つづく・・・
追記:
2013年4月17日(水)
ミュンヘン・フィルにはペーター・ザードロという名物ティンパニ奏者がいた、あのチェリビダッケの時代だ。オーケストラ全体の音を引き締める巧みな打音だった。その伝統が息づいているのだろう。今宵のティンパニも大変良かった。調べて見るにStefan Gagelmann(右)という人のようだ。
ペーター・ザードロ(1962~)ニュルンベルク生まれ。82年ジュネーヴ国際、85年ミュンヘン国際各コンクール第1位。天才パーカッション奏者として注目を集める。チェリビダッケ率いるミュンヘン・フィルでは15年にわたってソロ奏者を務め、世界中からカリスマ的な人気を博した。現代ドイツを代表する芸術家の一人で、ソロ、アンサンブル、指揮、作曲等多方面で活躍、シフ、クレーメル、アルゲリッチ、フレイレ等とも共演を重ねている。ロック、ジャズ等ポピュラー・サイドからの関心も高い。
(トッパン・ホールのHPより抜粋)
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲~ヴェヌスベルクの音楽(パリ版)
楽劇「トリスタンとイゾルデより 前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第3番二短調(1889年第3稿 ノーヴァク版)
ロリン・マゼール(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年4月16日 7:00PM フェスティバルホール
大熱演で終わったのは9時43分、まさか今日は遅いのでアンコールはないだろと思っていたらニュルンベルクをやった。これだけでも10分ほどある。83歳のマゼールにはきつかったはずだが、過去から何度もやって来た大阪公演だけに一層の思い入れがあったのだろう。ファンに大サービスだ。
ミュンヘン・フィルはドイツ本場の重厚な響きがした。ブルックナーの3番はノヴァーク版で少し聴き慣れない部分があった。それより、ワーグナーのタンホイザーはバレエ音楽「バッカナール」を書き加えたもので少し間延びした感はいけなかった。
オケの水準はかなりのもので弦は申し分なし、管楽器もすべて良し、加えてティンパニーが最高であった。ブルックナーでティンパニーが弱いとどうしようも無いが、今夜は完璧。
新しいフェスティバルホールは以前とそう変わらない作りで斬新さはなかったが、ステージに奥行ができ、観客席もだいぶ増えたのでは。でも足回りが狭く、オペラなどで長時間座っているのは苦痛、エコノミー症候群になる。2700席あるがシンフォニーホールは1700席しかない、1000席も多い、もっと席数を減らしてゆとりを持たせるべき。
今日は3階の左寄りの席だったが、まさに上から見下ろす感じで、ちょつと昔あった西宮スタジアムを思い出した。だからステージとの距離は近く臨場感はある。音の響きはそのまま伝わってくるようで、響き過ぎたり、反対にこもったりせず,まずは聴きやすい。でもシンフォニーホールより残響音は明らかに少ない。あとは好みの問題だろうが、僕ならやはりシンフォニーホールをとるだろう。
ホールを出たら、もう10時前、余韻を残しながら大阪駅まで歩いた。マゼールの元気な姿を見、ミュンヘンの素晴らしい音を堪能して、今宵は最高の演奏会であった。
つづく・・・
追記:
2013年4月17日(水)
ミュンヘン・フィルにはペーター・ザードロという名物ティンパニ奏者がいた、あのチェリビダッケの時代だ。オーケストラ全体の音を引き締める巧みな打音だった。その伝統が息づいているのだろう。今宵のティンパニも大変良かった。調べて見るにStefan Gagelmann(右)という人のようだ。
ペーター・ザードロ(1962~)ニュルンベルク生まれ。82年ジュネーヴ国際、85年ミュンヘン国際各コンクール第1位。天才パーカッション奏者として注目を集める。チェリビダッケ率いるミュンヘン・フィルでは15年にわたってソロ奏者を務め、世界中からカリスマ的な人気を博した。現代ドイツを代表する芸術家の一人で、ソロ、アンサンブル、指揮、作曲等多方面で活躍、シフ、クレーメル、アルゲリッチ、フレイレ等とも共演を重ねている。ロック、ジャズ等ポピュラー・サイドからの関心も高い。
(トッパン・ホールのHPより抜粋)
by kirakuossan
| 2013-04-16 22:18
| クラシック
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