2013年 01月 06日
「平和な時代が続くとどういうことが起こるかというと、女性の地位が高まるのである」 |
2013年1月6日(日)
年末から読みだした本を、頓挫していたが今日中に読んでしまおうと思う。渡部昇一著の『日本史<決定版>』(育鵬社刊)
この本が実はたいへん読みやすく、日本史の流れを大掴みするのに最適である。まさしく<決定版>である。今まで苦手でいつも通りすぎていた古代、神話の時代は人物を系統立てて整理して述べていて理解しやすい。これを読んで遅まきながら初めて神話が生きた日本史として目に映った。神話は厳密には解釈できないが、そのように伝承されていると皇室の起源に明快に語られていることが重要である。
平安時代の道鏡の野望や藤原時代の栄華を系統立てて記し、400年の平和な時代を読み解く。「平和な時代が続くとどういうことが起こるかというと、女性の地位が高まるのである」・・・和泉式部、清少納言、紫式部・・・なるほど。
「保元の乱」の背景は鮮明にわかる。白河天皇と待賢門院との関係、そこから生まれた崇徳天皇と白河天皇の孫・鳥羽天皇、そして鳥羽天皇と待賢門院との間にできた後白河天皇と崇徳天皇との争い。後白河側には平清盛と源氏の義朝が見方し、勝利する。しかし3年後、今度は勝った者同士で争いが生じる。もともと後白河はショートリリーフであって、その息子の二条天皇が本命であった。清盛は後白河につき、義朝は今度は二条天皇側につき、あいまみれることとなり、清盛側が勝利する、「平治の乱」だ。源氏は衰退し、「平家に非ざれば人に非ず」という時代を迎える。清盛はこの時、義朝は討つが息子頼朝は継母の嘆願を受け、一命を助ける。このことが、後の平家滅亡につながって行く・・・。
つづく---
年末から読みだした本を、頓挫していたが今日中に読んでしまおうと思う。渡部昇一著の『日本史<決定版>』(育鵬社刊)
この本が実はたいへん読みやすく、日本史の流れを大掴みするのに最適である。まさしく<決定版>である。今まで苦手でいつも通りすぎていた古代、神話の時代は人物を系統立てて整理して述べていて理解しやすい。これを読んで遅まきながら初めて神話が生きた日本史として目に映った。神話は厳密には解釈できないが、そのように伝承されていると皇室の起源に明快に語られていることが重要である。
平安時代の道鏡の野望や藤原時代の栄華を系統立てて記し、400年の平和な時代を読み解く。「平和な時代が続くとどういうことが起こるかというと、女性の地位が高まるのである」・・・和泉式部、清少納言、紫式部・・・なるほど。
「保元の乱」の背景は鮮明にわかる。白河天皇と待賢門院との関係、そこから生まれた崇徳天皇と白河天皇の孫・鳥羽天皇、そして鳥羽天皇と待賢門院との間にできた後白河天皇と崇徳天皇との争い。後白河側には平清盛と源氏の義朝が見方し、勝利する。しかし3年後、今度は勝った者同士で争いが生じる。もともと後白河はショートリリーフであって、その息子の二条天皇が本命であった。清盛は後白河につき、義朝は今度は二条天皇側につき、あいまみれることとなり、清盛側が勝利する、「平治の乱」だ。源氏は衰退し、「平家に非ざれば人に非ず」という時代を迎える。清盛はこの時、義朝は討つが息子頼朝は継母の嘆願を受け、一命を助ける。このことが、後の平家滅亡につながって行く・・・。
つづく---
by kirakuossan
| 2013-01-06 06:17
| 文芸
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