2012年 12月 04日
偏見版『倶楽シック音楽全集』-25④ ドヴォルザーク |
2012年12月4日(火)
【第57巻】ボヘミアの大作曲家
ドヴォルザーク:Ⅳ
弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 「アメリカ」 Op. 96
弦楽セレナード ホ長調 Op. 22
ドヴォルザークはやはり”弦”が魅力的だ。まず挙げられるのがチェロ・コンチェルトでは古今東西、この曲が最高とされる「チェロ協奏曲 ロ短調 Op. 104」、さほど注目はされないが「ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53」、そして十数曲におよぶ弦楽四重奏曲、いくつかのヴァイオリン・ソナタなど秀作が多い。このなかでも特に好きな曲が「アメリカ」と「弦楽セレナード」だ。
「アメリカ」は、3週間あまりという驚くべき速度で仕上げ、僅か20数分の短い曲だが、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気の旋律やボヘミアの民謡風の音楽が郷愁を誘うような心地よいメロディーが織り込まれ、充実度のきわめて高い音楽である。
「セレナード」はさらに短い時間で作曲され、僅か12日間という。ヴィオラに乗って、第2ヴァイオリンとチェロが抒情的な主要主題を歌い出す、印象的な旋律はドヴォルザークの真骨頂だ。いずれにしてもこの2曲は、ドヴォルザークが決して”交響曲作家”だけではない証左に値する。
【第57巻】ボヘミアの大作曲家
ドヴォルザーク:Ⅳ
弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 「アメリカ」 Op. 96
弦楽セレナード ホ長調 Op. 22
ドヴォルザークはやはり”弦”が魅力的だ。まず挙げられるのがチェロ・コンチェルトでは古今東西、この曲が最高とされる「チェロ協奏曲 ロ短調 Op. 104」、さほど注目はされないが「ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53」、そして十数曲におよぶ弦楽四重奏曲、いくつかのヴァイオリン・ソナタなど秀作が多い。このなかでも特に好きな曲が「アメリカ」と「弦楽セレナード」だ。
「アメリカ」は、3週間あまりという驚くべき速度で仕上げ、僅か20数分の短い曲だが、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気の旋律やボヘミアの民謡風の音楽が郷愁を誘うような心地よいメロディーが織り込まれ、充実度のきわめて高い音楽である。
「セレナード」はさらに短い時間で作曲され、僅か12日間という。ヴィオラに乗って、第2ヴァイオリンとチェロが抒情的な主要主題を歌い出す、印象的な旋律はドヴォルザークの真骨頂だ。いずれにしてもこの2曲は、ドヴォルザークが決して”交響曲作家”だけではない証左に値する。
by kirakuossan
| 2012-12-04 17:05
| 偏見版「倶楽シック全集」(完)
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