2012年 08月 04日
偏見版『倶楽シック音楽全集』-23 ボロディン |
2012年8月4日(土)
【第52巻】日曜作曲家
ボロディン 1833~1887 (ロシア)
アレクサンドル・ボロディンの本職は化学者で医師。生涯有機化学の研究家として多大な業績を残した彼が正式に作曲を学んだのは30歳になってからであって作曲家となってもあくまでも化学者であり続け自分のことを”日曜作家”と称した。
抒情性豊かな音楽が特色で「中央アジアの草原にて」を聴くとまさにそう感じる。また一方では力強さも兼ね備え、独自の作風を築いた。彼はいわゆる「ロシア五人組」のひとりに数えられるが、五人組の中で正規の音楽教育を受けたのは実はバラキレフだけで、R=コルサコフやムソルグスキー、キュイはもとは軍人であった。だからでもないがどこか”素人臭い”感じを抱かせるのは間違いでもないのだ。
交響曲は2曲作曲したが、どちらかと言うと2曲の弦楽四重奏曲の方を僕は好む。第2番なんか聴いていると素人の域を越して”玄人好み”がする旋律があちこちに垣間見られる。第3楽章はとても美しい。また、珍しくて演奏されることはまずないが、ピアノ曲の小品も作曲している。
【第52巻】日曜作曲家
ボロディン 1833~1887 (ロシア)
アレクサンドル・ボロディンの本職は化学者で医師。生涯有機化学の研究家として多大な業績を残した彼が正式に作曲を学んだのは30歳になってからであって作曲家となってもあくまでも化学者であり続け自分のことを”日曜作家”と称した。
抒情性豊かな音楽が特色で「中央アジアの草原にて」を聴くとまさにそう感じる。また一方では力強さも兼ね備え、独自の作風を築いた。彼はいわゆる「ロシア五人組」のひとりに数えられるが、五人組の中で正規の音楽教育を受けたのは実はバラキレフだけで、R=コルサコフやムソルグスキー、キュイはもとは軍人であった。だからでもないがどこか”素人臭い”感じを抱かせるのは間違いでもないのだ。
交響曲は2曲作曲したが、どちらかと言うと2曲の弦楽四重奏曲の方を僕は好む。第2番なんか聴いていると素人の域を越して”玄人好み”がする旋律があちこちに垣間見られる。第3楽章はとても美しい。また、珍しくて演奏されることはまずないが、ピアノ曲の小品も作曲している。
by kirakuossan
| 2012-08-04 19:13
| 偏見版「倶楽シック全集」(完)
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