2012年 05月 13日
行ってみたいな日本☆Vol.2 野沢温泉 |
2012年5月13日(日)
野沢温泉 のざわおんせん (長野県)
野沢温泉は、長野県下高井郡野沢温泉村(旧信濃国)にある温泉。信州を代表する古湯で、奈良時代に行基によって発見されたとされる。今も残る熊の手洗い場が温泉の発祥地とされ、傷を負った熊がこのお湯で癒したと伝えられる。鎌倉時代には犬養御湯として、名取御湯、信濃御湯とともに三御湯と呼ばれた。また江戸時代には飯山藩主の松平氏が湯治場を設け、整備した。これ以降、湯仲間という制度によって大切に守られてきた。
温泉街は古い火山である毛無山(1650m)の裾野に拡がり、数多くの旅館が立ち並ぶ。道は、坂になって細く曲がりくねっており、それがまた風情があるものと思われる。
お湯は、硫黄泉で、源泉温度42~90℃。外湯も充実しており、13か所を数え、湯仲間で維持管理・運営されていて一般観光客も無料で入浴できる。外湯めぐりは城崎温泉が有名だが、ここは各湯が質素で、昔ながらの共同浴場の趣を残しており人気がある。なかでも「大湯」「河原湯」「熊の手洗い湯」は野沢温泉の三大古湯にあげられる。
裏山には規模の大きい野沢温泉スキー場があって、豪雪地帯で良質なパウダースノー。パウダースノーは気候的に湿気が少ない証拠で、蓼科のスキー場と同じだ。冬場は、温泉とスキーとを楽しむ事ができるため、民宿も数多く存在する。
麻釜(おがま)というところがあって、100℃近いお湯が湧出しているため、昔はこの高温湯を利用して麻をゆでて繊維を取っていたが、現在は野菜や卵を茹でたりするなどに利用されている
【名所】
上ノ平高原
温泉街から車で30分走ると、毛無山の山麓に広がる上ノ平高原がある。一帯は、美しいブナの原生林が密生し、神秘的な景観を生み出してる。スタカ湖にはキャンプ場もあり、豊かな自然に恵まれている。
つつじ山公園・百番観音
温泉街の北にこんもりとしたつつじ山がある。山腹には約5000株のつつじの林で覆われ6月上旬から下旬はレンゲツツジ、ヤマツツジなどの群落で全山が真っ赤に染まる。頂上に至る小道の両側には百体観音石仏がたたずみ、なかなかの風情があり、眺めも素晴らしい。さらには温泉街のかなたに望む北アルプス連峰や北信五岳などの遠景は迫力満点。
薬王山健命寺
大湯前の坂を200メートルほど登った山腹に建つ曹洞宗の古刹。境内には本堂のほか山門、薬師堂、庫裏、鐘桜などが立ち並び、薬師堂にまつられた薬師瑠璃光如来は上杉謙信の陣中守り本尊であったと伝えられる。
【名産品】
野沢菜
薬王山健命寺はまた「野沢菜発祥の地」としても有名で、八代住職晃天園瑞が宝暦6年(1756)に京都遊学した折に、天王寺蕪の種を買い求めて帰り、これを蒔いたところ葉と茎が異常に伸びて野沢菜に変異した。今でも健命寺産の原種は江戸時代の農耕方法で栽培されており、山門前には「野沢菜発祥の地碑」「園瑞彰徳碑」が並立している。今や野沢菜は野沢温泉だけでなく信州の名物として人気があって、蕪菜の一種で長く伸びた茎と葉を漬物にして食べる。収穫期には、各家庭が交代で麻釜や共同浴場併設の洗濯湯を利用して、野沢菜を洗うことでも知られている。
【酒】
水尾 蔵元:田中屋酒造店(長野県 飯山市大字飯山)
長野県の北端、奥信濃 飯山 の旧町内に蔵元がある。冬は2mをこえる積雪のある豪雪地帯で、酒造りは雪にすっぽりとおおわれた蔵の中で行われる。仕込水は 野沢温泉村「水尾山」のふもとより湧き出る天然水を使用、「水尾」という名には水の源という意味。湧き出る水は甘さと透明感を感じるまさに銘水で、当蔵の製品はこの水ならではの特長を生かし、香り・味ともに良質で、しかも残らない後切れの良い味わいを実現している。
先月、アトリエで花見会をした時、T氏から頂いたのがこの銘柄。HPで案内があるように、本当に美味しい酒であること間違いなし。
縁喜(えんぎ) 蔵元:玉村本店(長野県下高井郡山ノ内町平穏)
創業したのが文化ニ年(1805年)、松代藩の御用係として奥山林の調査を命ぜられた佐久間象山が「星の井(当時の銘柄名)」の酒九樽を、氏神様(天川神社)に献上して無事を祈った、という。
その後大正天皇御大典を機に、銘柄を「星の井」から蔵元主喜惣治の名にちなんで「縁喜」に改めた。風光明媚なこの土地は、横山大観等が画室を構えたり、白州次郎・正子といった人々が保養に訪れたりした場所でもありました。。伊藤深水、福田平八郎、山口華楊、上村松篁など、酒が縁で当地を訪れた作家の作品は、併設のギャラリーにも展示している。蔵元を訪問する価値あり。
松尾 蔵元:高橋助作酒造店 (長野県上水内郡信濃町)
23年度全国新酒鑑評会で純米大吟醸で3度目の金賞を受賞したというなかなかの優れ蔵元だ。HPを見ていても垢ぬけしていてセンスがいい、とても信濃の最深部の蔵元とは思えない(失礼!)
【アクセス】
蓼科tutti → 佐久IC → 豊田飯山IC → 野沢温泉 《130km:2時間30分》
蓼科tutti → しなの鉄道・小諸9:00 → 長野9:53/10:15 → 戸狩野沢温泉11:13
戸狩野沢温泉駅からタクシーで20分。《4時間》
野沢温泉 のざわおんせん (長野県)
野沢温泉は、長野県下高井郡野沢温泉村(旧信濃国)にある温泉。信州を代表する古湯で、奈良時代に行基によって発見されたとされる。今も残る熊の手洗い場が温泉の発祥地とされ、傷を負った熊がこのお湯で癒したと伝えられる。鎌倉時代には犬養御湯として、名取御湯、信濃御湯とともに三御湯と呼ばれた。また江戸時代には飯山藩主の松平氏が湯治場を設け、整備した。これ以降、湯仲間という制度によって大切に守られてきた。
温泉街は古い火山である毛無山(1650m)の裾野に拡がり、数多くの旅館が立ち並ぶ。道は、坂になって細く曲がりくねっており、それがまた風情があるものと思われる。
お湯は、硫黄泉で、源泉温度42~90℃。外湯も充実しており、13か所を数え、湯仲間で維持管理・運営されていて一般観光客も無料で入浴できる。外湯めぐりは城崎温泉が有名だが、ここは各湯が質素で、昔ながらの共同浴場の趣を残しており人気がある。なかでも「大湯」「河原湯」「熊の手洗い湯」は野沢温泉の三大古湯にあげられる。
裏山には規模の大きい野沢温泉スキー場があって、豪雪地帯で良質なパウダースノー。パウダースノーは気候的に湿気が少ない証拠で、蓼科のスキー場と同じだ。冬場は、温泉とスキーとを楽しむ事ができるため、民宿も数多く存在する。
麻釜(おがま)というところがあって、100℃近いお湯が湧出しているため、昔はこの高温湯を利用して麻をゆでて繊維を取っていたが、現在は野菜や卵を茹でたりするなどに利用されている
【名所】
上ノ平高原
温泉街から車で30分走ると、毛無山の山麓に広がる上ノ平高原がある。一帯は、美しいブナの原生林が密生し、神秘的な景観を生み出してる。スタカ湖にはキャンプ場もあり、豊かな自然に恵まれている。
つつじ山公園・百番観音
温泉街の北にこんもりとしたつつじ山がある。山腹には約5000株のつつじの林で覆われ6月上旬から下旬はレンゲツツジ、ヤマツツジなどの群落で全山が真っ赤に染まる。頂上に至る小道の両側には百体観音石仏がたたずみ、なかなかの風情があり、眺めも素晴らしい。さらには温泉街のかなたに望む北アルプス連峰や北信五岳などの遠景は迫力満点。
薬王山健命寺
大湯前の坂を200メートルほど登った山腹に建つ曹洞宗の古刹。境内には本堂のほか山門、薬師堂、庫裏、鐘桜などが立ち並び、薬師堂にまつられた薬師瑠璃光如来は上杉謙信の陣中守り本尊であったと伝えられる。
【名産品】
野沢菜
薬王山健命寺はまた「野沢菜発祥の地」としても有名で、八代住職晃天園瑞が宝暦6年(1756)に京都遊学した折に、天王寺蕪の種を買い求めて帰り、これを蒔いたところ葉と茎が異常に伸びて野沢菜に変異した。今でも健命寺産の原種は江戸時代の農耕方法で栽培されており、山門前には「野沢菜発祥の地碑」「園瑞彰徳碑」が並立している。今や野沢菜は野沢温泉だけでなく信州の名物として人気があって、蕪菜の一種で長く伸びた茎と葉を漬物にして食べる。収穫期には、各家庭が交代で麻釜や共同浴場併設の洗濯湯を利用して、野沢菜を洗うことでも知られている。
【酒】
水尾 蔵元:田中屋酒造店(長野県 飯山市大字飯山)
長野県の北端、奥信濃 飯山 の旧町内に蔵元がある。冬は2mをこえる積雪のある豪雪地帯で、酒造りは雪にすっぽりとおおわれた蔵の中で行われる。仕込水は 野沢温泉村「水尾山」のふもとより湧き出る天然水を使用、「水尾」という名には水の源という意味。湧き出る水は甘さと透明感を感じるまさに銘水で、当蔵の製品はこの水ならではの特長を生かし、香り・味ともに良質で、しかも残らない後切れの良い味わいを実現している。
先月、アトリエで花見会をした時、T氏から頂いたのがこの銘柄。HPで案内があるように、本当に美味しい酒であること間違いなし。
縁喜(えんぎ) 蔵元:玉村本店(長野県下高井郡山ノ内町平穏)
創業したのが文化ニ年(1805年)、松代藩の御用係として奥山林の調査を命ぜられた佐久間象山が「星の井(当時の銘柄名)」の酒九樽を、氏神様(天川神社)に献上して無事を祈った、という。
その後大正天皇御大典を機に、銘柄を「星の井」から蔵元主喜惣治の名にちなんで「縁喜」に改めた。風光明媚なこの土地は、横山大観等が画室を構えたり、白州次郎・正子といった人々が保養に訪れたりした場所でもありました。。伊藤深水、福田平八郎、山口華楊、上村松篁など、酒が縁で当地を訪れた作家の作品は、併設のギャラリーにも展示している。蔵元を訪問する価値あり。
松尾 蔵元:高橋助作酒造店 (長野県上水内郡信濃町)
23年度全国新酒鑑評会で純米大吟醸で3度目の金賞を受賞したというなかなかの優れ蔵元だ。HPを見ていても垢ぬけしていてセンスがいい、とても信濃の最深部の蔵元とは思えない(失礼!)
【アクセス】
蓼科tutti → 佐久IC → 豊田飯山IC → 野沢温泉 《130km:2時間30分》
蓼科tutti → しなの鉄道・小諸9:00 → 長野9:53/10:15 → 戸狩野沢温泉11:13
戸狩野沢温泉駅からタクシーで20分。《4時間》
by kirakuossan
| 2012-05-13 10:06
| 新日本紀行
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