2012年 04月 11日
山ざくら |
2012年4月11日(水)
今日4月11日は童謡詩人・金子みすゞの生誕日だ。
1903年(明治36年)、山口県大津郡(現・長門市)で生まれた。彼女の存在は長く忘れられていたが、約30年前、児童文学者らに遺稿集が発掘されて見直され、注目されるようになった。26歳で自ら命を断つが、生涯512編もの詩を書いた。最近では小学校の教科書にも出てくる。
この人の詩は心優しい、暖かさを感じる。身近な日常の事柄を、ごく自然に、しかもしっかりと見つめて、こころから湧き出てくる素直な表現で書き記し、読む者に直接的に心の奥底まで入ってくる。なかでも「大漁」という詩が有名だ。
大漁
朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の大漁だ。
濱は祭りのようだけど
海のなかでは
何萬の
鰮のとむらい
するだろう。
この人には、こんな詩も残されている。とくに3、4、5番が良い。
山ざくら
さくら、さくら、山ざくら、
私は髪に挿しました。
山ひめさまになりました。
さくら、さくら、山ざくら、
その木の下に立ちました。
山ひめさまは立ちました。
さくら、さくら、山ざくら、
舞っておみせ、といいました。
山ひめさまがいいました。
さくら、さくら、山ざくら、
ひらりしゃらりと舞いました。
山ひめさまにみせました。
さくら、さくら、山ざくら、
髪から、みんな散りました。
駈け駈けかえる山みちで。
今日4月11日は童謡詩人・金子みすゞの生誕日だ。
1903年(明治36年)、山口県大津郡(現・長門市)で生まれた。彼女の存在は長く忘れられていたが、約30年前、児童文学者らに遺稿集が発掘されて見直され、注目されるようになった。26歳で自ら命を断つが、生涯512編もの詩を書いた。最近では小学校の教科書にも出てくる。
この人の詩は心優しい、暖かさを感じる。身近な日常の事柄を、ごく自然に、しかもしっかりと見つめて、こころから湧き出てくる素直な表現で書き記し、読む者に直接的に心の奥底まで入ってくる。なかでも「大漁」という詩が有名だ。
大漁
朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の大漁だ。
濱は祭りのようだけど
海のなかでは
何萬の
鰮のとむらい
するだろう。
この人には、こんな詩も残されている。とくに3、4、5番が良い。
山ざくら
さくら、さくら、山ざくら、
私は髪に挿しました。
山ひめさまになりました。
さくら、さくら、山ざくら、
その木の下に立ちました。
山ひめさまは立ちました。
さくら、さくら、山ざくら、
舞っておみせ、といいました。
山ひめさまがいいました。
さくら、さくら、山ざくら、
ひらりしゃらりと舞いました。
山ひめさまにみせました。
さくら、さくら、山ざくら、
髪から、みんな散りました。
駈け駈けかえる山みちで。
by kirakuossan
| 2012-04-11 20:43
| 文芸
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