2011年 08月 07日
偏見版『倶楽シック音楽全集』-12② ショパン |
2011年8月7日(日)
【第32巻】ピアノの詩人
ショパン:Ⅲ
ショパンはピアノの次に愛したのはチェロだった。
たしかに彼はチェロとピアノのための室内楽曲を3曲作っている。そこからも従来のピアノ曲の世界から”新たな境地”を開拓しようと模索していたことがうかが得られる。
亡くなる3年前に完成したト短調作品65は、ピアノとチェロ両方にきわめて高い技術が求められ、対位法などの技法によって、2つの楽器が協奏しながら融合するという、素晴らしい作品だ。
チェロ・ソナタ ト短調 Op. 65
30分にも満たない作品だが、ピアノにも決して負けないチェロの主張が目をみはる。ヴァイオリン曲も1枚の楽譜が残っていたそうだし、彼がもう少しこの世に長くいたら、弦においても歴史に残る名曲を残したのに、と思う。
17のポーランドの歌 Op. 74
もうひとつ彼の歌曲をとりあげる。ピアノと違って「歌曲」はほとんど知られていない。実は折りに触れて歌曲を書いてはいたが、出版することはなかった。ショパンの死後、友人のフォンタナが遺稿を整理し、世に出す。その数は19曲。
祖国ポーランドの民族音楽のリズムが随所に織り込まれていて、そのほとんどが単純な歌曲で素朴なものだが、聴けば聴くほど実に味わい深い音楽であることがわかる
【第32巻】ピアノの詩人
ショパン:Ⅲ
ショパンはピアノの次に愛したのはチェロだった。
たしかに彼はチェロとピアノのための室内楽曲を3曲作っている。そこからも従来のピアノ曲の世界から”新たな境地”を開拓しようと模索していたことがうかが得られる。
亡くなる3年前に完成したト短調作品65は、ピアノとチェロ両方にきわめて高い技術が求められ、対位法などの技法によって、2つの楽器が協奏しながら融合するという、素晴らしい作品だ。
チェロ・ソナタ ト短調 Op. 65
30分にも満たない作品だが、ピアノにも決して負けないチェロの主張が目をみはる。ヴァイオリン曲も1枚の楽譜が残っていたそうだし、彼がもう少しこの世に長くいたら、弦においても歴史に残る名曲を残したのに、と思う。
17のポーランドの歌 Op. 74
もうひとつ彼の歌曲をとりあげる。ピアノと違って「歌曲」はほとんど知られていない。実は折りに触れて歌曲を書いてはいたが、出版することはなかった。ショパンの死後、友人のフォンタナが遺稿を整理し、世に出す。その数は19曲。
祖国ポーランドの民族音楽のリズムが随所に織り込まれていて、そのほとんどが単純な歌曲で素朴なものだが、聴けば聴くほど実に味わい深い音楽であることがわかる
by kirakuossan
| 2011-08-07 08:21
| 偏見版「倶楽シック全集」(完)
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