2011年 03月 16日
清々しいドレスデンの”展覧会の絵” |
2011年3月16日(水)
NMLの本日の新譜にピアノ版の組曲「展覧会の絵」があった。
何も特段珍しい曲ではないが、ピアノで聴くのは久しぶりなので何気なく聴いてみたくなった。
ピアニストはドレスデン在住の吉住理絵子。
これが大変気に入った。何が気に入ったかというと、とにかく”自然な演奏”なのだ。
必要以上に格好をつけるのではなく、技を駆使して媚びするのではなく、とにかくありのままなのだ。それでいて聴く者の心に深く訴求してくる。
この曲は最初の出だしが非常に重要な意味を持つ。「プロムナード」の印象がその曲の、その演奏の善し悪しを決めてしまう。今から”展覧会の絵”を見て回る期待とワクワク感が欲しいが、多くの演奏が、あまりにも無造作に入りすぎる。そのためにこの曲を聴く気持ちが最初から萎えてしまうことがよくある。
出だしの「プロムナード」を聴いた途端、これはただ者ではない予感がした。やはりこの演奏は違った。どこをとってみても・・・気持ちの十分こもった、暖かいタッチで進んでいく。
そこはうす暗い、黴臭い古風な美術館ではなく、テラスから陽の光が差し込む明るく、開放的なミュージアムだ。展覧会を見て回って(聴き回って)、実に清々しい気分になった。
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ピアニスト:吉住理絵子
東京芸大卒業後、1987年よりドイツへ留学。デトモルト音楽大学を卒業と同時に、1993年より同大学の講師、更に1994年よりドイツ国立ドレスデン音楽大学(カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学)の講師として、室内楽、伴奏の指導を行っている。
また、ソリストとしても多くのドイツオーケストラ(ベルリナー・ヴィルトォーゾ、ヴュッテンベルグフィルハーモニー、デトモルダーソリステンなど)と共演。ヨーロッパを中心に、ペルー、レバノンなどでも活躍している。
NMLの本日の新譜にピアノ版の組曲「展覧会の絵」があった。
何も特段珍しい曲ではないが、ピアノで聴くのは久しぶりなので何気なく聴いてみたくなった。
ピアニストはドレスデン在住の吉住理絵子。
これが大変気に入った。何が気に入ったかというと、とにかく”自然な演奏”なのだ。
必要以上に格好をつけるのではなく、技を駆使して媚びするのではなく、とにかくありのままなのだ。それでいて聴く者の心に深く訴求してくる。
この曲は最初の出だしが非常に重要な意味を持つ。「プロムナード」の印象がその曲の、その演奏の善し悪しを決めてしまう。今から”展覧会の絵”を見て回る期待とワクワク感が欲しいが、多くの演奏が、あまりにも無造作に入りすぎる。そのためにこの曲を聴く気持ちが最初から萎えてしまうことがよくある。
出だしの「プロムナード」を聴いた途端、これはただ者ではない予感がした。やはりこの演奏は違った。どこをとってみても・・・気持ちの十分こもった、暖かいタッチで進んでいく。
そこはうす暗い、黴臭い古風な美術館ではなく、テラスから陽の光が差し込む明るく、開放的なミュージアムだ。展覧会を見て回って(聴き回って)、実に清々しい気分になった。
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ピアニスト:吉住理絵子
東京芸大卒業後、1987年よりドイツへ留学。デトモルト音楽大学を卒業と同時に、1993年より同大学の講師、更に1994年よりドイツ国立ドレスデン音楽大学(カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学)の講師として、室内楽、伴奏の指導を行っている。
また、ソリストとしても多くのドイツオーケストラ(ベルリナー・ヴィルトォーゾ、ヴュッテンベルグフィルハーモニー、デトモルダーソリステンなど)と共演。ヨーロッパを中心に、ペルー、レバノンなどでも活躍している。
by kirakuossan
| 2011-03-16 21:35
| クラシック
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